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ミュージカル作品紹介(第216回)
雪 ん 子 2001
■劇  団 劇団四季
■鑑 賞 日 平成13年3月17日(土) ソワレ
■劇 場 名 茨城県立県民文化センター(水戸)
■料  金 全席指定�,550円(前売料金)

■原  案 小説「ゆき」斉藤隆介作
■脚  本 劇団四季文芸部    ■構成・演出 浅利 慶太
■台本・作詞 青井 陽治     ■作  曲 いずみたく
■振  付 加藤 敬二      ■編  曲 直居 隆雄
■装置・衣裳 小林 巨和     ■照  明 赤崎 浩二,大村ちえみ
■舞台監督 嶽本 由郎
キ ャ ス ト
ゆき     (坂本 里咲)   人さらい   (栗原 英雄)
俵屋     (小林アトム)   妻きぬ    (菅本 烈子)
番頭     (羽鳥三実広)   義平次    (吉谷 昭雄)
葬儀屋    (藤原 麻由)   妻つぎ    (千綿 一美)
げん     (田邊 真也)               ほか
ス ト ー リ ー
 大雪が降り積む江戸の町。天災・人災で人々の心は荒み、詐欺やスリが横行している。雪の王の娘ゆきは、十二歳となった修行に下界へ降り立った。春の雪解けまでに、義平次一家の子供達にスリを止めさせることが目的だった。
 早々に人さらいに騙され、葬儀屋夫妻に売り渡されそうになる。子供の一人げんに出会って、ようやく義平次一家に仲間入りしたのだったが、スリはせず母親然として子供達に慕われるようになった。ところが、養女にしたい俵屋の命令を受けた番頭が、ゆきを義平次から買ってしまった。俵屋の娘になって、大事にされるゆき。子供達は一向に幸せでないことを知り、番頭たちの阿漕さに怒りを覚えたゆきは・・
コ メ ン ト
シナリオ 江戸時代を舞台にした勧善懲悪ストーリーです。子供向けとしては、やや難しいところもありました。ステレオタイプ過ぎて、古さが目立ちます。
キャスト シナリオがマズイというところが大きいと思います。子供達というプロットに合わない子役(?)が多かったので、改善を求めます。
ナンバー 二人のロッテと曲調の似たナンバーが多く、いずみたくヒット曲のパロディが多く、幻滅しました。何曲か良いナンバーもありましたが、歌い手が潰していた印象です。
ステージ 俵屋の家、義平次の家のセットがメインで、裏表を上手に使ったセットでした。力業で動かしていましたので、大変であったようです。衣裳は時代劇らしいステレオタイプで、分かりやすかったです。小道具はややゴテゴテしていました。
演 技 力 それなりの水準です。シナリオとかみ合わないキャスティングのためか、パッとしない印象が強く、惜しいです。メインは演技派ですが、演技が過ぎる印象が強いです。坂本が、好演していました。
歌 唱 力 坂本のソロは、高音で細くなってしまい聞き苦しかったです。ナンバーとのミスマッチが原因でしょう。吉谷の歌は、あまり上手くありません。全体的に、コーラスも冴えませんでした。
ダ ン ス スリの子供達の群舞が、それなりに統一感があって、良かったです。際立って巧いと感じたメンバーはありませんでした。坂本はレベルが高いものの、十二歳というには少し元気が足りない感じです。
総合評価 大胆に手が入った作品であるそうですが、まだ研究の余地が大きい印象を受けました。浅利慶太・青井陽治・いずみたくという好スタッフですが、時代を経たためか、色褪せた印象が強くなっています。ナンバーは今風のものと入れ替えて、パロディ色を落とすことが必要でしょう。シナリオも役者に合わせて、少し改変されることを望みます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団四季
 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7  Tel:
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