ミュージカル作品紹介(第214回) | ||
Manhattan Collection 〜 夢を追いかけ 〜 |
||
■劇 団 タチ・ワールド ■鑑 賞 日 平成13年3月3日(土) ソワレ ■劇 場 名 青山円形劇場(表参道) ■料 金 一部自由�,000円(前売料金) ■脚本・作曲・作詞・音楽監督 五木田 岳彦 ■演出・美術 雑賀 博文 ■脚 色 CANTA ■振 付 橘 恵美 ■照 明 西村 俊二 ■音 響 菊池 和也 ■歌唱指導 岩見 真佐子 ■衣 裳 ドルドル・ドラニ ■舞台監督 松原 隆明 ■制 作 上川 花菜江,山佳 智子 |
||
キ ャ ス ト | ||
リョウ (岡 幸二郎) アヤ (真織 由季) タクヤ (園岡新太郎) 美紀 (森奈みはる) トシキ (山形ユキオ) 加藤 (治田 敦) エリック (下川原守忠) みどり (坪井美奈子) マスター (館 関太) ほか |
||
ス ト ー リ ー | ||
デザイナーの憧れである、マンハッタン・コレクション。貧乏だが新進気鋭のリョウは、ファッションモデルアヤに一目惚れし、彼女をイメージしたデザインでの応募を考えた。コレクションの常連で有名人気のタクヤは、そんなリョウに暗い対抗心を燃やしていた。モデル出演の話でアヤを取り込んで、さらにリョウのデザインを破り捨てさせることに成功した。マスターや店の常連たちで、リョウを支えようと頑張るのだったが・・。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 先の展開が読めてしまうシナリオでしたが、テンポのよい展開でシンプルでした。プログラムを見る限りでは、公演直前に細部の変更があったようです。 |
キャスト | ☆ | メジャーな男優・女優が集められており、贅沢なキャスティングです。演技ばかりでなく、コーラスのバランスも考慮されているようです。 |
ナンバー | ◎ | 「夢を追いかけて」「君は忘れたのか」「遠く、遠くへ」など渋いナンバーが並んでいました。ソロは少なく、歌い継ぎやコーラスが多くありました。ラストナンバーの「ア・ブランド・ニュー・デイ」は、どこへ行ったのでしょうか? |
ステージ | ◎ | 円形に並ぶ座席の1/4を潰してバーに仕立ててありました。小道具も少な目で、シンプルでした。その分だけキャストと衣裳に金が使ってある印象です。ライトの使い方が上手いです。 |
演 技 力 | ☆ | リョウというキャラクターが、岡に良く似合います。園岡の芝居も渋いです。真織は高飛車で自己中心的な演技が映えていました。ステージで観るたびに顔が丸くなっているようで、気になります。森奈の報われない女性というのも、良かったです。今回は、可愛い女の子をよく演じていたと思います。 館のカマっぽいマスターは、ステレオタイプですが、安定感がありました。治田のストーカー風味は、可愛くて笑えます。山形の饒舌は、本作ではマイナスに働いた感じがします。 |
歌 唱 力 | ☆ | 岡の朗々と唱う声が見事です。近頃お目に掛かる機会が少なかっただけに、新しい感動がありました。園岡の渋い低音が良く、ソロでもコーラスでも映えていました。森奈も真織も響きよい声ですが、男声に少し押され気味の印象でした。山形も真面目なソロがあると良かったのですが・・。 |
ダ ン ス | ○ | 控えめなダンスが多く、ちょっと残念です。岡には、もっと踊って欲しかったです。 |
総合評価 | ◎ | 安定感のある良い作品でした。ハッピーエンドで結ばないところも良く、ありふれた社会を描いて味を出しています。ダンスを盛り込んで貰えると☆にするところですが、歌唱に力点を置きすぎていたと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
||
ア ク セ ス | ||
タチ・ワールド | ||