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ミュージカル作品紹介(第205回)
GIRLS TIME
■劇  団 宮本亜門プロデュース
■鑑 賞 日 平成12年12月24日(日) ソワレ
■劇 場 名 パルコ劇場(渋谷)
■料  金 全席指定�,500円(前売料金)

■演出・脚本 宮本 亜門     ■音楽監督 広瀬 香美
■脚  本 大石 静,清水 東,井上 知幸
■美  術 升平 香織      ■照  明 原田 保
■音  響 大坪 正仁      ■衣  裳 前田 みのる
■振  付 麻咲 梨乃      ■ヘアメイク 野田 保寿
■歌唱指導 大場 公之      ■舞台監督 藤崎 遊
■制  作 尾形 真由美
キ ャ ス ト
諸岡     (濱田 マリ)   真梨奈    (三国 由奈)
小池     (日永沙絵子)   神奈月 (瀬戸内カトリーヌ)
哀川     (入絵加奈子)   満      (大島 蓉子)
浜      (生田 智子)   古田     (岡  千絵)
原      (林   希)   東      (佐々木陽子)
ス ト ー リ ー
 デパートの掃除婦諸岡、自暴自棄な女学生真梨奈、精神分裂気味の小池、遠距離不倫中の哀川、精子バンクで妊娠した、男役的な魅力の、重量上げ五輪選手の・・・それぞれに女としての悩みを抱えた女性達。クリスマス・イブの夜、彼女たちが偶然に乗り合わせたエレベータが故障し、励まし合ったり、罵りあったり・・極限状態の混乱で顕れてきたモノは?
コ メ ン ト
シナリオ 二幕への伏線として、個々のキャラクターを一幕で紹介するスタイルでした。淡々とオムニバスで見せるのでなく、時空的に複雑に絡ませて飽きさせない演出が良いです。幕間の休憩の代わりにダンスタイムがあり、違和感はありましたが、面白いものでした。二幕はかなり冗長気味で、休憩抜きのため重苦しい展開になり、残念でした。
キャスト ダンスは、それぞれに上手いです。演技もムラがありますが、まずまずバランスが良かったです。歌唱は、やや付け合わせ。
ナンバー 広瀬のヒットソングを中心に構成されていました。ダンスナンバーとしては元気があり良かったのですが、芝居との絡みでは選曲のアンマッチが目立ちました。
ステージ 客席との間には、階段2ステップ分しか高さがなく、観客の高さでのステージでした。二幕のエレベータ空間は、面白い趣向です。小道具は多々ありましたが、概ねシンプルです。衣裳は普通らしさで、等身大の女性達を演出するには良い感じです。
演 技 力 濱田の濃いテイストの演技が冴えます。三国は、初舞台という割には堂々として、押し出しも強かったのが印象的です。日永は目配りが良く、ほどほどに精神分裂者を演じて見せました。初演以来のメンバーもまずまず。
歌 唱 力 女声コーラスなので、それなりに綺麗なハーモニーが出ていました。しかし、全体としてのインパクトは弱いようでした。日永の声が目立って、よく通っていました。入絵の熱唱も良かったのですが、掠れたり裏返ったりしたのが惜しいです。三国は作っているらしい声が気になりましたが、今後に期待します。
ダ ン ス 完全に揃うわけではありませんが、個人個人はよく踊れていて、全体でも纏まりがありました。リズム感よく難しい振付をこなしており、大きなフォームも、動きのあるフォーメーションも見事だと感じました。三国の柔軟な動きが目立ちましたが、メリハリが出ると、さらに引き立つと思います。
総合評価 宮本がミュージカル界復活を記念して連発している、再演シリーズの一つです。5年ぶりの再演でかなり背景や会話に手を入れてあるとのことで、それほど色褪せていません。

最前列のセンター寄りの良い席でした。個人的に広瀬ソングが好きなので大満足でしたが、個性的でバリバリですので、作品の評価は割れてしまうかも知れないです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
宮本亜門プロデュース
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