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ミュージカル作品紹介(第200回)
キャッツ・オン・ブロードウェイ
■劇 場 名 WINTER GARDEN劇場(NY)
■鑑 賞 日 平成12年8月7日(月) イブニング
■料  金 全席指定$ネ75ドル

■原  案 詩集「Old Possum's Book of Practical Cats
      (T.S.Eliot作)
■作詞・作曲� L. Webber ■演  出� Nunn
■指  揮� Cullen ■舞台監督� Pressgrove
■美  術� Napier ■照  明� Hersey
■音  響� Levan ■振  付� Lynne
キ ャ ス ト
Grizabella(Linda Balgord) Rum Tum Tugger(Craig Waletzko)
Mistffelees(Julius Sermonia) Old Deuteronomy(Joel Briel)
Munkustrap(Jeffry Denman) Asparagus(John Dewar)
Demeter(Gayle Holsman)
etc.
ス ト ー リ ー
 ゴミ置き場に集まってくる、22匹のジェリクル猫たち。今宵満月の日、彼らの舞踏会が催されるのだ。長老Deuteronomyにより主催され、夜明けまでに天国へ上る一匹の猫が選ばれるという。Munkustrapの司会により、一匹ずつ猫の自己紹介がなされていく。猫たちの過去・現在を綴っていくオムニバス作品。誰が天国へ行き、生まれ変わる資格を得るのだろうか。
コ メ ン ト
シナリオ ブロードウェイのロングラン記録を塗り替えた名作です。英語は易しくても、日本人の価値観では難解なストーリーです(劇団四季版で復習しても、やはり難解なままですが・・)。また、よく分からない場面で観客が笑うので、気になりました。
キャスト 多くの猫たちに見せ場を与えるため、その個性が問われるところです。衣裳は個性的な着ぐるみであり、内面的に個性を出すのは難しそうです。演技もダンスも超一流だと感じます。
ナンバー Memory」が最高傑作です。美しく透明なナンバーで、韻を踏んで流れるような綺麗さがあります。あとは「Journey to The Heaviside Layer」が良いコーラスですが、残るナンバーは、付け合わせ的に感じてしまいます。
ステージ 客席も取り込んで作り出した、ゴミ捨て場のセットが素晴らしいです。様々な廃棄物を組み上げ、隙間から覗く客席もあって楽しいです。幕間でステージを見学できる趣向も面白いです。天井へ上っていくステージは、間近で観ると迫力があります。
猫の着ぐるみは多種多彩で目を楽しませてくれますが、リアル感を落としてあるのがミソでしょうか。闇を利用することから、照明効果もよく計算されています。音響も手が込んでいます。
演 技 力 優劣を付けがたい演技力を示しています。強く印象に残ったのは、私の30センチ隣で待機していたBrielで、物凄く真剣な眼差しが印象的でした(彼は代役でした)。Dewarは、「Gus」の弱々しい老人から威勢の良い「Growtiger」への変貌が見事です。
歌 唱 力 Balgordは、響きの良い迫力のある声で「Memory」を歌い上げました。一幕では歌詞を区切りすぎたのが気になりましたが、リプライズは完璧でした。しかし透明感には欠けていたようです。Brielは、響きのある重たい声でした。
Journey to The Heaviside Layer」は期待以上のコーラスだったため、思わず泪が出てしまいました。CDで聞き慣れたのとは違う感動があります。
ダ ン ス 思い思いの動作も入りますが、揃うべき所は揃っています。猫としての動きもよく研究してあり、ステージの端でも基本が守られているようです。Sermoniaのダンスが元気良く、一番に印象に残りました。
総合評価 本作は、ポン太のミュージカル中毒の発端となった作品です。とくに劇団四季版の「Memory」から受けた衝撃は強烈でした(このナンバーに限っては、四季版も負けていませんが、あとはチョット)。
3月クローズが後ろ倒しになり、9月クローズ直前で無事に観ることができました。ブロードウェイ遠征の目玉であり、感動も格別でした。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
WINTER GARDEN劇場(1634 Broadway at 51st Street,NY)
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