コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 29歳女性に拘ったシリーズ作4本目ですが、初のミュージカル作品であるようです。毎作脚本家が違っているようですが、本作は女性が書いただけあってか、本音っぽいストーリーでした。強引な展開があるものの、会話はよく練られています。 |
キャスト | ☆ | いずれも演技派です。しっかり色づけされた個性を、よく演じ分けていました。三鴨と村岡はそれぞれ著名なストレートプレイ系劇団に所属しており、安定感があります。池田の個性的な技も光ります。 |
ナンバー | ◎ | ナンバーリストがありません。篠原が終盤近くで唱う2本のナンバーが、胸を打ちます。4人で唱うナンバーは、おちゃらけが目立つバラバラなナンバーでした。 |
ステージ | ◎ | 正面後方に巨大なブロンズっぽい立像があり、その背後に波形模様の入った磨りガラスの衝立が何枚か使われていました。シンプルなステージです。背板にテーブルが付いた椅子が4つと、引き出し付きボックスが2つとがあり、頻繁に動かしていました。小道具は面白いですが、多すぎる印象です。 |
演 技 力 | ☆ | 濃い演技が目立ちます。個性の切り分けが明瞭なので、それぞれ気持ちよく演じている印象です。篠原は、可愛さを良く研究しており、その馬鹿馬鹿しさも笑いを誘います。少し孤独感を漂わせるところも素晴らしいです。池田のハキハキした動きと、パニックのあたふたした動きは絶妙です。村岡は、プログラムよりもかなり顔を細めに仕上げた印象で、ステージへの意気込みが感じられます。三鴨の自己主張が面白く、心なしか浮いてしまうのも楽しいです。 |
歌 唱 力 | ◎ | 篠原の声が掠れていたのが惜しいです(本作の上演回数が多いのです)。作品中テンション高く騒ぐシーンが多いため、かなり無理な発声をしていました。それでも、落ち着いた唄いは綺麗で、感情のよく伴った自作ナンバーでした。 他の3人もまずまずの水準ですが、音入りがよくありませんでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 篠原の動きを振りは非常に面白いですが、ダンスというよりマイムという表現が適しているかも知れません。恥ずかしいポーズをビシっと決めるのは良いです。4人で唱われるナンバーでは、歌同様にバラバラな動きでありました。 |
総合評価 | ◎ | ショートプレイにナンバーが付け足してある印象でした。ショートプレイは☆、付け足しナンバーは○、篠原のソロが◎、で総合◎という評価です。来年も新しい着眼で、新作が披露されることを楽しみにしています。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||