ミュージカル作品紹介(第187回) |
UP・RUSH 2000 |
■劇 団 マリアート ■鑑 賞 日 平成12年10月8日(日) マチネ ■劇 場 名 SPACE ZERO(新宿) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■脚本・演出・振付・作詞 玉野 和紀 ■プロデュース 松本 真理 ■音 楽 KAN,FUNKY FOX ■編曲・作曲 丹内 真弓 ■美 術 升平 香織 ■照 明 高橋 将明 ■音 響 佐藤 日出夫 ■舞台監督 黒田 大輔 ■衣 裳 松村 弘美 ■ヘアメイク 馮 啓孝 ■制 作 津嶋 尚子 |
キ ャ ス ト |
男性キャスト 玉野 和紀,曾我 泰久,戸井 勝海,宮内 良,西村 直人, 縄田 晋,中村 信夫,柳瀬 亮輔 女性キャスト 諏訪マリー,真織 由季,森奈みはる,藤原 理恵,祝利 美杏, 斉藤 恵理,奥山 桃子 |
ス ト ー リ ー |
幼な馴染みだった陽平とまゆみ。赤ちゃん時代、学生時代、社会人時代を経て、ついに老年になって再会した二人。その二人のエピソードを淡々と綴ったオムニバス。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 二人役を、何人もで交代に演じるという奇抜な作品です。衒いもなく、淡々と入れ替わってみせるばかりでなく、逆手にとって笑わせるところが可笑しく、良作だと思います。 しかし個々のシーンが完全に分離しているため、纏まりの無い展開になっていることが残念です。会話が練り切れていないところもありました。また公演時間が長すぎたのも問題でしょうか。 |
キャスト | ◎ | それぞれ独自に活動している中堅どころが集まっていて、面白いです。玉野と曾我が組んだことで、また新しい人脈が見えてきそうです。 |
ナンバー | ◎ | 「KANのクリスマスソング」は往年時代を彷彿とさせる作品です。「Moon」と「乙女心」は感情の籠められた良いナンバーでした。「卒業」もまずまず。「まゆみ→東京ライフ」は上滑りする拙いできだったのが、惜しいです。 |
ステージ | ◎ | 中幕後方にキュービック状のセットがあり、これを開閉させて場面転換をしていました。中幕の前後で交互に見せるのも面白いですが、やや単調な演出に感じました。オムニバスでのシーン数が多いという面もありましたが・・。小道具は多めで、少し雑然とする印象でした。 |
演 技 力 | ☆ | 玉野は、少年・じいさん・オカマ美容師・陽平(学生時代)と多芸さを披露していました。確かに演技派であるのが見えてきましたが・・。宮内・曾我・戸井も名演でした。 森奈は、まゆみ(少女時代・学生時代)・リカちゃん・パンク姉ちゃんなど多面性を披露していました。諏訪の子供っぽい演技は、実年齢とのギャップが大きくて微笑ましく、笑えました。真織も期待できそうです。 |
歌 唱 力 | ☆ | このメンバーですので、素晴らしいです。玉野が意外に歌えることを知りました。また「KANのクリスマスソング」を歌い上げた男性陣は、見事でした。 |
ダ ン ス | ◎ | お得意のタップは、一幕でサービスされましたが、二幕以降では奮いませんでした。玉野一人が目立つものの、残るメンバーが付いてきていないのが残念です。 |
総合評価 | ◎ | 本作はリメイク再演です。次回作もリメイク再演ですが、そろそろネタが尽きたということなのでしょうか。玉野のタップは面白く、演技や歌唱も能力がありますが、脚本・演出をこなすのは苦しいのかも知れません。冗長さや過剰演出が目立ったのは、ある意味お愛嬌とも思いますが、チケットがやや高めにされています。 玉野は「和典」から「和紀」へと改名したそうですが、理由は不明です。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
マリアート 事務所/東京都中野区中央2−4−3 Tel: |
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