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ミュージカル作品紹介(第179回)
もしもあなたを愛したら
■劇  団 トレジャートレイン
■鑑 賞 日 平成12年8月26日(土) マチネ
■劇 場 名 プロト・シアター(高田馬場)
■料  金 全席自由�,800円(当日料金)

■脚本・作詩・演出 山口 美絵
■作曲・音楽監督 小林 徹也
■振  付 城戸口 純子    ■照  明 小林 實
■音  響 小沢 高史,大村 幸永
■衣  裳 内村 真里     ■舞台監督 赤坂 有紀子
キ ャ ス ト
久美     (望月紗央理)   志穂     (今村 優佳)
智子     (高村 裕子)   順二     (高木 征尚)
涼子     (吉田 貴子)   和代     (内村 真里)
妙子     (山口 美絵)   ひかる    (河野 陽子)
ス ト ー リ ー
 結婚式を1時間後に控えた花嫁久美。付き人の和代がドレスを破いたり、友人志穂智子のちゃかしを真に受けたり、ですっかりマリッジブルーに。結婚中止を宣言する久美を、慌ててなだめようとする花婿順二。怪しい女ひかるや、式場経営者涼子なども絡んできて・・。
コ メ ン ト
シナリオ 80分という限られた時間にしては、諄いシーン展開が目立ち、伏線を生かしていない上に、脈絡のない展開まであります。単発ギャグも目立ち、全体的に冴えないストーリーです。
登場人物の整理と性格付けがさらに必要でしょう。また式場関係者が花嫁と慣れ慣れしい会話をしていることに、違和感を感じます。
キャスト もう少し巧く立ち回れるキャストもいるはずですが、シナリオの不味さもあって、冴えません。台詞も棒読みで順繰りに発言という場面もあり、全体にぎこちないのは、稽古不足でしょうか?
ナンバー 曲は全体に綺麗で、今回は使い回しも少なく良いナンバーがありました。メロディが一番に美しかったのは「耳を澄ませて」の後半。「カーテンコール」と「Women's Liberation」もまずまず。
ステージ 後方にピンクのカーテンが三枚、センターにウェディングドレスの吊し、というシンプルなセットでした。椅子に見立てた4つのボックスをあちこちに動かしますが、あまり意味がなく無駄な印象です。
演 技 力 高木は、地でなく演技であるならかなり巧いのですが、どうなのでしょう。吉田は何度も台詞を噛んで今ひとつ。山口は半端な登場、半端な立ち回りで冴えません。
歌 唱 力 コーラスになれば普通ですが、ソロやデュオをマイクレスで唱うには、パワーが無さすぎます。
高杉は発声が綺麗ですが、声量が不足がちでした。望月今村は堂々とした発声ながら、あまり美しくないです。あまり本質でありませんが、内村の早口は面白いです。
ダ ン ス ダンスが楽しめたのは2つのナンバーのみでした。特筆するほどにありません。
総合評価 研究公演と銘打ってありましたので、仕方のないところはあります。今回はナンバーの出来が良いようでしたので、少し残念です。本公演では、頑張って実力を発揮して欲しいと思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
トレジャートレイン
 事務所/東京都中央区新川2−27−4−2906   Tel:
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