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ミュージカル作品紹介(第178回)
葉っぱ の フレディ
■劇  団 K−LINKS
■鑑 賞 日 平成12年8月28日(日) マチネ
■劇 場 名 東京グローブ座(新大久保)
■料  金 全席指定�,500円(前売料金)

■原  案 レオ・バスカーリア作/みらい なな訳「葉っぱのフレディ
■脚本・演出 忠の仁       ■作  詞 山川 啓介
■作曲・編曲 島 健       ■美  術 高田 一郎
■照  明 雑賀 博文      ■ステージング 大原 晶子
■音  響 荒川 和彦      ■舞台監督 桑山 正道,原田 修司
■衣  裳 黒川 昌       ■制  作 砂田 信平,山下 香
キ ャ ス ト
フレディ   (島田 歌穂)   ダニエル   (畠山  久)
パパ     (山形ユキオ)   ママ     (詩乃 優花)
クレア    (史   桜)   アルフレッド (杉江  真)
看護婦    (安井 千波)                 
ス ト ー リ ー
 ちょっとした頭痛で入院することになったフレディ。春に入院した彼は、なかなか退院できず、退屈そうに過ごしている。そこへ近くの病室のダニエルがやってきて、すっかり友達に。ダニエルは楓の葉っぱを描きつつ、葉っぱに名前を付けようと提案する。フレディも一番元気な葉っぱに自分の名前を付けたのだった。
 夏が来ても、秋が来ても、フレディは退院できない。パパのこと、ママのこと、友人のクレアのこと、アルフレッドのこと、楽しいことを思い描くフレディだった。しかし冬が来て、ダニエルが旅立ち、フレディも旅立ちを意識することに・・。
コ メ ン ト
シナリオ 原作童話は「葉っぱ」が主人公だが、「最後の一葉」と重ねて人間を主人公に置き換えた作品。あまり笑えないジョークがあるものの、忠の仁先生の久々のヒット作です。
キャスト 初ステージだという安井を除いて、みなミュージカル経験者です。
ナンバー ピアノ基調の綺麗なメロディが多く、楽しめました。「さよならフレディ」「イブのこもりうた」がとってもお奨めです。「はじめての秋」「いのちの旅」も綺麗です。
ステージ 舞台正面に病院ベッド、後方に楽団、それを仕切る楓をあしらうゲートと、薄いカーテンが張ってありました。ゲートからワイヤー入りの楓の葉っぱが四枚、顔を出したり揺れたり落ちたりする演出が心憎いです。
気になるのは、カーテンを上げ下げするウィンチの音が大きいことで、同時にカーテンを動かす必然性が見えませんでした。
演 技 力 島田の少年役は、これまで見てきた女優扮する少年役でもピカイチです。畠山のフォローも巧いです。史桜は、相変わらずの立ちんぼが目立ちました。
歌 唱 力 島田は抑えがちでしたが、コーラスでは綺麗な声で唱っていました。畠山の唱いは少し素直すぎますが、バランスが取れています。山形は少し苦みのある渋い声で、杉江の低音も響きよいです。詩乃史桜もコーラスでは綺麗な調和を取って響きよかったです。
ダ ン ス あまりダンスシーンがありませんでした。「なぎさでパーティ」は演出が面白く、振りも楽しいですが、ちょっと揃っていません。
総合評価 島田が出ずっぱりで、かなり大変な作品だと思います。ナンバーの美しさと、キャストの上手さが合わさって、とても良い作品になっていました。後味がサッパリしすぎた感がありましたが、纏まりもよく満足しました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
K−LINKS
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