ミュージカル作品紹介(第176回) |
快 獣 ブ ー ス カ |
■劇 団 劇団スイセイ・ミュージカル ■鑑 賞 日 平成12年8月17日(木) ソワレ ■劇 場 名 紀伊国屋サザンシアター(新宿) ■料 金 全席指定 S席5,500円(前売料金) ■原案・演出 西田 直木 ■脚 本 高橋 由美子 ■作曲・音楽監督 八幡 茂 ■振 付 中川 久美,荒巻 正 ■美 術 古川 俊一,野村 真紀 ■衣 裳 石井 早苗 ■照 明 森下 泰 ■音 響 小幡 亨 ■舞台監督 向井 一裕 ■監 修 川島 弘士 ■制 作 石井 早苗,野間口 アンナ,堀口 克彦 |
キ ャ ス ト |
ブースカ (?????) ブースカの声 (堀 絢子) 大作 (吉田 要士) ミー子 (大徳 朋子) 美々 (藤森 裕美) ジロ吉 (岡元 邦治) メチャ太郎 (加藤 毅) ガチャ子 (三竹 詩乃) 雷博士 (山中 堂司) エンジェル (金子 昌代) ほか |
ス ト ー リ ー |
イグアナから怪獣を作り出す薬を開発した少年、大作。しかし誕生したのは、かわいい快獣ブースカだった。ラーメンが大好きで大飯喰らうブースカは、大作達がTVに出演させたことで、一躍マスコミの人気者に。彼の持つ超能力を妬んだ孤独な超能力者美々によって、ブースカは狙われてしまう。 しかし美々に誘拐されたのは、大作への競争心からブースカに敵意を剥き出しにする、メチャ太郎だった。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | 子供向けなのでご都合主義でありながら、小難しい話もありました。しかし友達をキーワードに巧く展開していくシナリオは見事です。 |
キャスト | ◎ | プロパー団員を中心に、ずいぶんスキルアップしてきています。しかし、スイセイの子供役は、いつも服装と実年齢とのギャップが目立つので、笑ってしまいます。 |
ナンバー | ◎ | 子供向けの平易な歌詞やメロディが中心です。フィナーレ「この星が好きだから」は、グッとこみ上げるものがあります。「ああ昭和四〇年代」は風刺的で面白いです。「ブースカはヒーロー」「友達だもの」もまずまず。 |
ステージ | ◎ | 大作の研究室、博士の研究所など簡易で分かりやすいセットが中心でした。衣裳はステレオタイプなものが採用されていますが、キャストとのギャップが目立ちます。 |
演 技 力 | ☆ | 地方公演も折り返し地点にあって、よくこなれた演技です。劇団員の入れ替わりがあったようですが、全体的にメリハリの利いた演技が冴えます。吉田・藤森がとくに目立ちます。また、ブースカの着ぐるみと声のマッチングがよく、違和感がありませんでした。 |
歌 唱 力 | ◎ | コーラスはパート分けが見事で、よい調和が保たれています。とくに「ああ昭和四〇年代」では三つのメロディを上手に重ねていました。藤森の声が少し衰えてきたようで、ちょっと残念でした。 |
ダ ン ス | ☆ | 集団ダンスは、メリハリが利いて、美しく揃います。個々のダンス能力をみても、足は高く上がっていますし、止まるべきところで止まっています。大徳のキレ、吉田の跳躍が印象的でした。 |
総合評価 | ☆ | 全体にバランスが良く、作品の出来としては「FAME」「夢があるから!」に次ぐかも知れません。 円谷キャラクターでは、初のミュージカル化とのことです。ウルトラマンとは違い、大がかりでないセットでほのぼの感が出せる良いチョイスかも知れません。しかし、「ブースカ」は私が生まれる前にヒットしたのですよね。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団スイセイ・ミュージカル 事務所/神奈川県川崎市多摩区布田21−3 Tel: |
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