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ミュージカル作品紹介(第171回)
ハイスクールRevolution
■劇  団 南青山少女歌劇団
■鑑 賞 日 平成12年8月4日(金) ソワレ
■劇 場 名 新国立劇場・小劇場(初台)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■演  出 八木橋 修     脚  本 杉野 なつ美
音  楽 梶浦 由記,玉麻 尚一,石井 竜也
■振  付 Akane,Michi,名倉 加代子
■美  術 土屋 茂昭     照  明 源河 新一
■音  響 実吉 英一     ■ヘアメイク 中原 雅子
■電  飾 小田桐 秀一    スタイリスト 能澤 宏明,山口 千恵美
■舞台監督 深見 信生,水野 雅也
キ ャ ス ト
さつき    (南里 侑香)   ユウコ    (中山 理奈)
ユカリ    (須川華奈子)   カオル    (萩野 恵理)
藍子     (真   代)   ミキ     (小林 晃子)
森口先生   (飯田  未)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 超進学高校の藤の宮学園。ここでは生徒会長ユウコによる学生主導の学校運営が進んでいた。厳しい規律による生徒管理が進み、生徒達のふれあいというものは失われていた。その息苦しさに反発するカオルユカリは、タイムマシンを使ってユウコを落選させ、生徒会組織を改善しようと行動した。
 しかしユウコを巻き込んだ上に、着いた先は30年前の学園。そこでは文化祭の復活と生徒の交流を叫ぶ生徒会長さつきがいた。さつきの行動を理解しない生徒達、無気力な教師達、それに反発を覚えたカオル達は接触を持つことになったのだが・・。
コ メ ン ト
シナリオ シナリオ自身はそう斬新さのない学園ストーリーです。台詞もそう練られているわけでもありませんが、まずまず纏まっています。歌劇団の代表作品の一つでありますが、今回はキャストのレベルダウンで詰まらない出来映えでした。
キャスト 創団初期の団員が大幅に抜けてしまった結果、かなり実力がレベルダウンしてしまいました。ダンスはこれまで同様に見事ですが、芝居は薄っぺらで、歌唱もサッパリです。本公演としては、かなりお粗末なキャストでした。
ナンバー ほとんどのナンバーにダンスが付きますので、いずれも動きがあって楽しいです。「ZENZEN」「一人」とSHOW「Golden Fish & Silver Fox」が良かったです。
ステージ 白黒ツートーンのパネルを組み上げたセットで、場面転換のたびに何度も移動させられています。あまり代わり映えもしないため、動かすことの必要性は疑問でした。パネルへスライドの投影もされていましたが今ひとつで、照明の使い方も単調で面白くありません。衣裳もそれほど吟味されているように見えませんでした。
演 技 力 南里はまずまずですが、残りのキャストが芝居下手で、バランスが悪いです。全体に高校演劇を淡々と見せられている印象で、個性的な魅力がありません。ストーリー的にも高い演技力が求められるはずなのですが・・。卒団生の小林はワンシーンでしたが、強い個性を発揮していました。
歌 唱 力 南里はまずまず綺麗な声でしたが、よくある水準でしょう。あとは掠れたり、裏返ったり、揃わなかったりとバラバラでした。コーラスさえも優れていませんでした。
ダ ン ス
ダンスは看板だけに、依然として健在です。難しい複雑な振付もよくこなし、女子高生らしい可愛いダンスもよく魅せていました。「ZENZEN」など、よく揃って綺麗でした。また「Golden・・・」では、オールキャストでの元気なダンスで、目を楽しませてくれました。しかしファンサービスのSHOWも少しトーンダウンしているような気がします。
総合評価 昨年までのメンバーが一息に抜けてしまったことが残念です。年齢制限という建前があるにせよ、実力派を欠いての本公演では寂しい限りでしょう。看板のダンスだけ見応えがありましたが、歌唱と演技はあまりにも稚拙で、伝統ある歌劇団の名前が泣いていました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
南青山少女歌劇団
 事務所/東京都港区南青山2−6−20   Tel:
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