ミュージカル作品紹介(第166回) |
キ ャ バ レ ー |
■劇 団 天狼プロダクション ■鑑 賞 日 平成12年7月2日(日) マチネ ■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■脚本・演出・作詞・作曲 中島 梓(栗本 薫) ■振 付 榛名 珠利 ■音 楽 荒川 泰 ■美 術 志田原 貴子 ■照 明 武藤 聡 ■音 響 岩下 雅夫 ■衣 裳 菊田 光次郎 ■舞台監督 久保 年末 ■制 作 中山 美奈子 ■監 修 今岡 清 |
キ ャ ス ト |
滝川 (水木 竜司) 英子 (花木佐千子) 俊一 (原田 優一) 黒田 (中山 浩) 茜 (榛名 珠利) 松村 (佐藤 和久) 永山 (鈴木 良一) 山辺 (小川 潤) タカシ (俵 和也) ほか |
ス ト ー リ ー |
永山が支配人を務めるキャバレー「ブロードウェイ」。トップシンガー英子、ダンサー茜らを擁するが、所詮は場末のキャバレー。街では代貸滝川が率いる小桜組が対立組織と抗争の真っ最中。そこへNYデビューを夢見る好青年俊一がやってきた。その純粋さに惚れる滝川、それに嫉妬する舎弟黒田、俊一と英子を奪い合うチンピラ松村、英子をストーキングする山辺・・・複雑な人間関係は流血によって精算されることになった。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | お約束のストーリーで安心して観られますが、かなり物足りません。お定まりの会話を引き延ばす終盤は、間延びしてしまいました。またシーンの切り替えが多く、暗転が長すぎるのも問題です。100分前後にスリム化できるのでは、と思います。あるいは、中島女史らしい捻りが少し欲しいところです。 |
キャスト | ◎ | 演技派は多いと思いますが、価格的には少し物足りません。 |
ナンバー | ◎ | エンディングの「モーニングライト」は綺麗なハーモニーで、ちょっと感動しました。本作でナンバーの数を絞り込んだ理由が分かる気がします。オープニングのダンスナンバーは雰囲気が出ていて楽しめました。英子歌う英語ナンバーはいずれも物足りません。 |
ステージ | ☆ | 右手に革張りソファー、左手にキーボード、正面に「BROADWAY」の電飾、安キャバレーの雰囲気がよく出ています。ダンス衣裳は綺麗なものもあり、目を楽しませてくれました。数少ないライトとスモークの組み合わせも巧みでありました。 |
演 技 力 | ◎ | 水木と中山の渋みが格段に良く、楽しめました。今回はシリアスベースだったことも幸いした印象です。小川の無表情で不気味なストーカーぶりは寒気がします。佐藤の狂人ぶりも迫真の凄みがありました。しかし全般にアクションの間合いが空きすぎて、詰まらないです。また原田の純情ぶりは少しギャップが見えるようになってきましたので、少年役も限界かと感じます。鈴木のオカマぶりも、まずまずです。 女優陣は押され気味でしたが、花木・榛名が奮闘していました。 |
歌 唱 力 | ○ | 花木にソロナンバーを張り付け、トップシンガーという役所でしたが、歌唱は冴えません。低音と高音がまずく、中音では響きよく聞こえました。せっかくなので綺麗に歌えるナンバーを揃えて欲しかったところです。 エンディングのコーラスは、響きの良いハーモニーで気に入りました。 |
ダ ン ス | ◎ | オープニングのダンスナンバーが素晴らしく、セクシーダンスとジャズダンスが見事でした。長身の榛名がよく目立ち、自らの振付で見せ場も多かったようです。その他のダンスは衣裳だけ派手で今ひとつ冴えませんでした。原田のタップは発展途上で、ステップにかなり異音が混じります。 |
総合評価 | ◎ | 今回のお客様は何故か年輩の女性客が多かったのです。一幕終盤で原田のセミヌードなどがありましたが、これを目当てにしたお客様が多かったのでしょうか。水木ファンであれば、もう少し客層が若いはずなのです。 可もなく不可もなく、天狼ミュージカルは小綺麗に纏まった作品が多いように感じます。開演前に中島女史が会場ホールを彷徨いていましたが、すっかりオバサマです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
天狼プロダクション 事務所/東京都新宿区矢来町109 Tel: |
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