ミュージカル作品紹介(第164回) |
峨 眉 山 伝 奇 |
■劇 団 マガジン ■鑑 賞 日 平成12年6月18日(日) マチネ ■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■作・演出 船越 英一郎 ■作・作曲・作詞 水口 馨 ■音楽監督・作曲 松本 孝浩 ■振 付 相良 まみ ■アクション 中村 嘉夫 ■美 術 宮原 修一 ■照 明 森下 泰 ■音 響 篠塚 忠彦 ■舞台監督 川瀬 嘉久 ■制 作 中村 敦子 |
キ ャ ス ト |
子春 (山崎タカヤス) 蟋蟀 (渡辺 純) 李徴 (中村 嘉夫) 蒙禍 (石丸 貴志) 水敬 (土屋 貴司) 水華 (中村真理子) 解呪 (AKIRA) 山婆 (吉村 光永) 鉄冠子 (水口 馨) 天女 (田中美奈子) 虚幻僻 (波風 辰造) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
戦乱で母親を失った子春は、力を頼みに生きて唐代一番の武将となった。しかし平和な時代に彼の出番は失われていた。一人悩む子春に声を掛ける仙人鉄冠子は、子春に万金を与えたが、それは人間不信を拡大させただけだった。つぎに仙人になりたいという子春に、鉄冠子は大きな試練を課すのだった。彼に助けを求める全ての願いを聞き入れ果すならば、子春を仙人にしてやるという話になった。峨眉山では妖怪たちが子春に助けを求め・・・。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 杜子春の逸話をマガジン風に大きくアレンジした作品です。コンパクトに纏まっており、ストーリーも纏まっている印象です。少しベタギャグが目立ち諄いシーンもありましたが、まずまず面白いシナリオです。 |
キャスト | ◎ | メインとサブは演技力があり、ダンスも巧いです。アンサンブルの妖怪たちはあまりにも人数が多い上に、質もバラバラの印象で纏まりがありませんでした。 |
ナンバー | ○ | メロディはキレイですが、歌詞が今ひとつ冴えません。シンガーの力不足が目立つということもあります。 |
ステージ | ◎ | 派手なセットですが、いずれも安手な作りが目立ちました。エンディングの桜の演出は見事でした。衣裳は、かなり気合いの入ったもので、目を楽しませてくれます。音響はロック系でガンガンに響いていましたが、心地よい感じでした。 |
演 技 力 | ◎ | 水口の見せ場が多く、意外に演技派でした。山崎は少し力みすぎの印象ですが、迫力があります。土屋も巧いですが、少し手抜きな雰囲気を感じました。波風は毒々しいナレーターを務めていましたが、アレンジが面白く受けていました。女優ではあまり目立った存在がありません。 |
歌 唱 力 | ○ | 渡辺は綺麗ですが迫力を欠く歌い方で少し残念でした。田中は声を作りすぎた感じで、もの足りませんでした。 |
ダ ン ス | ☆ | 前作に続いてアクションは見事です。中村が身軽で軽快なアクションを見せ、石丸は迫力のある剣技を披露していました。山崎や幻牛兵の絡んだ殺陣も良かったのですが、もう少し緊迫感が欲しいです。 |
総合評価 | ◎ | 全体としての纏まりが良い作品でした。ナンバーと歌唱力が弱かったので、次回作ではもう少し歌の充実も図って欲しいところです。今回はビデオを買ってしまいました。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
||
ア ク セ ス | ||
マガジン 事務所/東京都新宿区新宿5−17−15 Tel: |
||