ミュージカル作品紹介(第156回) |
交響曲〜銀河鉄道の夜 |
■劇 団 BCカムパニー ■鑑 賞 日 平成12年3月11日(土) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・小ホール2(池袋) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■原 作 「銀河鉄道の夜」宮澤賢治作 ■脚本・振付 原谷 美和子 ■演出・音楽 高橋 みどり ■照 明 三田 弘明 ■音 響 水越 佳一 ■舞台監督 芳賀 隆幸 |
キ ャ ス ト |
ジョバンニ (真菜ゆうこ) カムパネルラ (優 来) きつね (海鈴ひかる) 尼僧 (外山 美加) 青年 (美咲 彩) ジョバンニ母 (鳥井世津子) ザネリ (麻生 薫) 鳥取り (四反田幸恵) 地質学者 (渋谷 夏季) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
幼なじみだが、貧乏な母子家庭に育つジョバンニと、金持ちの家に育つカムパネルラ。級友から差別を受けるジョバンニは、何となくカムパネルラと距離を置いてしまう。ケンタウル祭の夜、二人は同じ銀河鉄道の列車に乗り込むことになり、わけの分からぬうちに銀河への旅に出掛けることになった。 乗り合わせた多くの乗客達は、それぞれ違った駅で乗り込み、降り立っていくが、ジョバンニ1人がどこまでも行ける切符を手にしていた。カムパネルラとはどこまでも一緒だと信じていたのだが・・・。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | とかく解釈の難しい原作ですが、いろいろな資料を当たって独自の整理を付けてあったようです。しかし、分かりにくいのは仕方がありません。 |
キャスト | ○ | 旗揚げ公演ということもあり、経験不足の気になるキャストが混じっていました。登場人物の多くが男性であるのに、全てを女性で演じるのは無理があると感じますが・・・それなりに纏めてありました。 |
ナンバー | ◎ | メロディは綺麗でしたが、シンガーを意識していないものか、今ひとつ歌えていないものが目立ちました。 |
ステージ | ◎ | 列車の客席をイメージしたシンプルなものでした。小道具はいろいろありましたが、作りが安手であったことが惜しまれます。ダンスナンバーでキンキラの衣裳もありましたが、全体的に吟味してあるような押さえ目の衣裳でした。 |
演 技 力 | ◎ | 全体的に不自然な姿勢での演技が目立ちました。あまり舞台慣れをしていない俳優があったようです。また、空間を随分と遊ばせているのも気になりました。 真菜と優来は、熱意が伝わってくるものの、立ちんぼのシーンも目立ちました。海鈴と外山は立ち回りよく、違和感のない演技を見せていました。美咲と麻生は、少し固いですが良い雰囲気が出ていました。渋谷や四反田は、面白いキャラクターを持っています。 |
歌 唱 力 | ○ | 真菜はソロでもデュオでも唱いきれないところが目立ちました。ナンバーの旋律が難しいのではないかと思いましたが、どうなのでしょう。比較的に歌えていたのは、外山ぐらいでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 「風のダンサー」は派手でしたが、少しバラツキが気になりました。ダンスシーンは、雰囲気をよく伝える努力がされていました。 |
総合評価 | ◎ | 客演が多かったようですが、今後の発展に期待します。宝塚亜流ではなく、独自の路線を築いていって欲しいと思います。男役のグレードアップを図るか、男優を客演で呼び込むか、が必要でしょう。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
BCカムパニー | ||