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ミュージカル作品紹介(第151回)
ゴースト・ミュージカル
■劇  団 ミュージカル座
■鑑 賞 日 平成12年4月29日(土) マチネ
■劇 場 名 六行会ホール(新馬場)
■料  金 一部指定�,000円(前売自由席料金)

■作曲・音楽監督・歌唱指導 山口 e也
■作詞・脚本・演出・振付 ハマナカトオル
■振  付 小川 こういち    ■衣  裳 神場 靖江
■美  術 松野 潤       ■照  明 和田 典夫
■音  響 深田 将文,志茂 剛 ■舞台監督 小谷 武
■制  作 村上 由有子
キ ャ ス ト
メル     (伊東 恵里)   天使     (鈴木智香子)
ジョー    (高原 達也)   ビル     (竹本 敏彰)
ウォルター  (砂山 康之)   ジェニファー (狩俣 咲子)
ヴィッキー  (梅沢 明恵)   モーリン   (川田真由美)
シルヴィー  (片桐 和美)   マーガレット (片岡 直美)
少女     (手塚 順子)   老人     (広田 勇司)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 プールで溺れて死んでしまった少年メル。見たことのない世界へやって来た彼は、同じ頃に死んでしまったゴースト達と出会う。大リーガー選手のジョー、大女優のシルヴィー、タクシー運転手のビル、美大生のジェニファー、主婦のマーガレット、不良娘のヴィッキー・・・。
 天界への案内人を務めるという天使に促されながら、ゴースト達は人生を、子供時代を、夢を、家族を、順番に語っていく。大きな銀河のほとりで、ゴースト達は次の新しい人生を宣告されるのだった。しかし、メルだけは・・・。
コ メ ン ト
シナリオ 限られた時間にしては、登場人物が多すぎたようです。それぞれのゴーストに一回ずつ見せ場を作る関係もあって、展開が少し投げやりに感じました。「遺言」や「懺悔」「過去見」などアピールは強いですが、アクが少し有りすぎました。長科白の多いところも、もう少し整理がつくとよいのでは?
キャスト ダンスは一部で踊れない人も目に付きましたが、比較的揃っているようでした。芝居は上手いキャストと、そうでないキャストが半々という印象でした。
個性的なキャストも混じっていましたが・・・今回のA班よりB班の方が良かったという声が聞かれました。
ナンバー メロディーは綺麗なものが多いのですが、感動するナンバーは見当たりませんでした。耳に残るという意味では、「ミラクル(フィナーレ)」「マリーへのプレゼント」「俺は絶好調」がお勧めです。
ステージ 背面に恒星系を形取った模型があったり、イメージ投影があるほかは、何もない超シンプルです。モノローグでは、派手な演出もありました。ライトとスモークを絡めた演出がありましたが、幻想的な雰囲気には届いていません。
演 技 力 伊東は、14歳の少年らしさを巧く表現していました。竹本は、やや不気味な味を出し、メークも衣裳も笑えます。広田は、存在感のある演技でしたが、全体の中では作りすぎの印象でした。片桐は、映画スターらしい立ち振る舞いをもう少し工夫して欲しかったです。個人的には、片岡川田の堅実な演技を愛します。
歌 唱 力 伊東はボーイボイスに変えていたため、聞き取りにくい場面がしばしばありました。伊東手塚のデュオも物足りず、惜しい感じがしました。。
ダ ン ス マリーへのプレゼント」「俺は絶好調」でのダンスが印象的です。何人か踊れていないキャストが混じりますが、ダンスメンバーがフォローしていました。狩俣はスタイルよく、ダンスが映えます。
総合評価 親類の死が引き金になって書かれたというシナリオです。他のミュージカル座作品に比べるとストーリー性があまりなく、エンターテイメント性も薄いものでした。「死人」を通じて思い付くシーンを順に繋げている印象で、アピールばかりが際立ちました。
キャストと演出に救われていたので、評価◎。登場人物を絞り込むか、シーンを整理するか、再々演に向けて調整されると良いのですが・・・。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ミュージカル座
 事務所/埼玉県浦和市常磐9−8−15   Tel:
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