ミュージカル作品紹介(第142回) | ||
NEVER,FOREVER | ||
■劇 団 フォービドゥン・プランニング ■鑑 賞 日 平成12年2月20日(日) マチネ ■劇 場 名 東京芸術劇場・小1ホール(池袋) ■料 金 全席指定�,200円(前売料金) ■脚本・演出・振付 原 あきと ■作詞・作曲・振付 香取 新一 ■編曲・演奏 江藤 勝己 ■照 明 六工房 ■音 響 シアターテック ■舞台美術・監督 沖崎 太郎 ■歌唱指導 高橋 伸仁 |
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キ ャ ス ト | ||
C級天使 (宮内 良) リック (泉 拓充) サリー (麻生かほ里) アシスタント天使(鈴樹 葉子,本間しゅう子,TETSU, 香取 新一) |
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ス ト ー リ ー | ||
かつては同棲までした彼女サリーに、仲直りをしようと考えたリック。仕事に精を出しすぎて待ち合わせに2時間も遅刻・・・目の前で帰ろうとするサリーを追いかけて車に轢かれてしまった。リックの魂は、天国でも地獄でもないという世界へ。そこではC級天使が、昇格をかけて待ち受けていた。天使は「リックの魂を浄化するためには、彼の未練を片づけなくてはダメなのだ」と説明する。 自分に正直になれないリックを励まして、何とかサリーへ想いを伝えさせようと頑張る天使だが・・・リックは優柔不断。天使を成功に導こうと4人のアシスタント(実は、神様に派遣されたA級天使)も手伝うのだったが、ついに神様の怒りが! |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 天使ネタとしては、オリジナリティがある作品だと思います。展開も面白いですし、会話もまずまずです。しかしギャグのテンポが冴えず、少し気怠さの残るシーン展開でした。 |
キャスト | ◎ | 面白いキャストであると思います。歌もダンスも全力を出しきるという感じではなかったので、実力が未知数なキャストもありました。男優がいずれもナルシスっぽいのは・・・演技? |
ナンバー | ◎ | 全て横文字ナンバーでしたが、キャストがきちんと英語風に発音していましたので、どこかの作品のように聞き苦しいことはありませんでした。「Hello My Love」とテーマ曲「NEVER,FOREVER」が良かったです。 |
ステージ | ◎ | 中央に二段積みの階段ステージがあり、後方に大きなカーテンがU字状に垂らしてあり、下手にピアノがあるシンプルなものでした。小道具には椅子を使ってありました。ステージを十分に生かし切る配慮はなく、あちらこちらで適当にステージを使っているという印象でした。 |
演 技 力 | ◎ | 宮内は他のステージで見るよりも陰の薄い感じがしました。目立ちすぎないように自分を抑えて演じていたのでしょうか。泉は表情豊かで面白い演技を見せますが、少し物足りません。麻生は好演していましたが、やや浮き上がって見えてしまいました。全体にキャストの質は高いと感じますが、気怠さが残り後味が悪いです。 |
歌 唱 力 | ◎ | 麻生は響き良い高らかな声で、何本かのソロをこなします。宮内は名テナーのはずですが、作り声でいささか頼りない印象でした。コーラスは目立ちすぎず、映えすぎず・・・物足りません。 |
ダ ン ス | ○ | ダンスシーンは「Smile For Me」を除けば少なく、コメントできません。 |
総合評価 | ◎ | 少人数で見せるミュージカルということで、派手さがないのは当然ですが、いささか気怠げな雰囲気で物足りないです。キャストの質が高いだけに、もう少し良いモノがあるのでは、と思いますが。耽美を追及するというのであれば、またひと味違う演出でも良いように感じます。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
フォービドゥン・プランニング 事務所/神奈川県川崎市麻生区高石4-16-21-804 Tel: |
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