ミュージカル作品紹介(第136回) | ||
ブルーストッキング・レディース 〜 「青鞜」を生きた女達 〜 |
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■鑑 賞 日 平成11年9月28日(火) ソワレ ■劇 場 名 かめありリリオホール(亀有) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■脚 本 本間 成一 ■演 出 中村 哮夫 ■作 曲 甲斐 正人 ■作 詞 高橋 亜子 ■振 付 鎌田 真由美 ■美 術 天野 喜孝 ■衣 裳 菊田 光次郎 ■照 明 西嶋 竹春 ■歌唱指導 岡崎 亮子 ■舞台監督 戸田 東,渡辺 光喜 ■監 修 津滝 嘉夫,橘 市郎 |
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キ ャ ス ト | ||
平塚明子 (柴田 智子) 長沼千恵 (森川 美穂) 与謝野晶子 (石富由美子) 神山律子 (朝香じゅん) 保持研子 (田中 雅子) 伊藤野枝 (北村 岳子) 小田和美 (加来 陽子) 相沢百合子 (荒井美乃里) 相沢蘭子 (長島 博美) |
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ス ト ー リ ー | ||
日本で初めての女流文芸雑誌「青鞜」を手掛けた平塚明子(らいてう)を巡る物語り。後見人研子・高村光太郎夫人となる千恵・英学塾に通う律子など開明的な人間で取り組んでいる。そこへ九州から押し掛け的に野枝が参加してくる。純で過激な野枝の影響で活性化されるかという矢先、雑用担当和美の軽はずみから、世間で青鞜批判が盛り上がってしまう。 そこへ鹿鳴館で遊女に仕立てられた相沢姉妹の亡霊が登場し・・・明子に女性解放運動の戦士となるよう煽動する。和美が自殺未遂を図り、はっきりと自信を失う明子。ついに野枝に青鞜を譲る決意をする。しかし、文芸雑誌が次第に政治色を強めるようになり・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 時代への思い入れは強いものの、あまり中身の詰まったストーリーでありません。ただ黙々と進行していく感じです。会話も今ひとつ冴えず、テンポも良くありません。 女優に男性登場人物を語らせて、全て女性だけで完結させる工夫は、良いと思います。 |
キャスト | ◎ | かなり有名どころを集めてあります。一線で活躍している歌手や女優揃いなので、凄いのは凄いです。しかし、有効に活かせていません。 |
ナンバー | ○ | ナンバーは27本ですが、強いインパクトを与えてくれませんでした。「原始女は太陽だった・リプライズ」「東京の空」「ありふれた話」程度が印象に残りました。 |
ステージ | ◎ | 背景に天野の大判抽象画があり、よく分かりません。小道具として正方テーブルが1つ・半円テーブルが2つ・椅子(無意味な絵柄入り)が何脚か使われます。超シンプルなのですが、小道具をチマチマと動かすので、今ひとつ冴えません。 衣裳は、少し舞台映えを意識したモダン過ぎる和服で、やや違和感があります。とくにヒール靴は止めて欲しいです(時代考証した結果かも)。 |
演 技 力 | ○ | 柴田・森川は歌唱力を買われての抜擢で、芝居は物足りません。北村はなかなか自己主張が強く、面白い役を果たしていて印象的でした。あとは、石富ぐらいでしょうか。 |
歌 唱 力 | ○ | 柴田はオペラ調の発声で良いのですが、上滑りしていました。唱いに重点があって、芝居を意識していない印象です。森川は完全なアイドル調の歌い方で時代を意識していない感じです。声は良いのですが、声量が感じられません。 |
ダ ン ス | ○ | 荒井に比べると、長島は見劣りします。派手なダンスがなかったですし、亡霊らしいオドロオドロしさも不足でした。 |
総合評価 | ○ | 値段の割に、詰まらない仕上がりです。これだけのキャストを集めて、巡回公演もするというのに、あまりに味気ない作品です。シナリオをもっと練り直すべきだと思います。また晶子の絡むエピソードは無駄な印象です。もっと明子の苦悩や、亡霊との絡み、野枝との対決とか、充実すべきエピソードは多いはずですが・・・。 1998年、尚美学園の脚本賞受賞作として公演された作品の再演です。リリオホールでは、客席は半分も埋まっていませんでしたので、少し勿体なかったです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||