ミュージカル作品紹介(第132回) | ||
G I F T | ||
■劇 団 劇団M.M.C. ■鑑 賞 日 平成11年12月16日(木) ソワレ ■劇 場 名 俳優座劇場(六本木) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■脚 本 篠原 久美子 ■演 出 永野 裕紀乃 ■音楽監督・作曲・編曲 近藤 浩章 ■挿入歌作詞 沢田 知可子,マナヴ ■挿入歌作曲 沢田 知可子,とも ■振 付 天野 まり,田畑 幸一 ■歌唱指導 岩藤 真子 ■照 明 鈴木 章夫 ■音 響 清水 吉郎,富田 聡■美 術 森 荘太 ■小 道 具 池上 三喜 ■衣 裳 加勢田 まどか ■舞台監督 北田 綾子 ■制 作 富田 和幸,寺島 好美 |
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キ ャ ス ト | ||
サンタクロース(青沼神対馬) トナカイ (剣持 直明) 里奈 (水野 知美) 師匠 (三遊亭金遊) 彩香 (稲葉 智美) 孝二郎 (唐沢 大介) 治 (荒井 裕貴) 忍者・幻八郎 (富田 和幸) 会長 (横山 通乃) マリアンヌ (天野 まり) 忍者・百蘭 (弓家 保則) 忍者・風子 (寺島 好美) ウェイターズ(とも&マナヴ) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
子供達のGIFT(夢や希望と定義)を守るために活躍する国際サンタクロース連盟。極端な人員不足を補うために、演劇志望の彩香・孝二郎、冒険家志望の治たちを雇い入れたのだった。彼らはサンタクロースと共に、マネージャートナカイの操縦するソリに乗って、子供達に贈り物を配って歩く。しかしサンタクロースが突然に消滅し・・・混乱する3人組。しかも最後の子供は、仲間の里奈。落語家志望の途を閉ざされて絶望の淵にあった・・・連盟を支えるマリアンヌ以下忍者軍団の活躍もあるのだが。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | サンタクロース連盟と忍者軍団というミスマッチは絶妙です。会話がよく練られており、プロット設定も見事です。しかも後半で感動させる方向へ上手に誘導しているところも◎。序盤の幻八郎に絡む伏線は、全く生きず無駄な印象です。連盟の会合も諄いだけだったかも。 |
キャスト | ◎ | 古手がなかなかベテラン揃いで、それぞれ味が滲み出ていました。メインになる若手6人も、それなりに個性付けがあり、面白いです。アンサンブルは大勢ですが、少し足を引っ張る感じでした。 |
ナンバー | ○ | 挿入歌「自殺しちゃだめだよ」は沢田知可子作でウェイターズの持ち歌。かなり良い曲です。ウェイターズの自作「わらったら」もヴォーカルに救われて◎。オリジナルでは「Gift for You」がまずまず。「人は鳥にはなれない」は訴えが強すぎ、メロディが今ひとつ。 |
ステージ | ◎ | シンプルです。シーン転換を意識して上手な演出をしていました。圧巻は、ゴテゴテの作りに電飾バリバリのソリです。また背景を工夫したり、人家の屋根をリアルに作ったり・・・と楽しい演出でした。オリジナルの忍者衣裳も面白かったですね。 |
演 技 力 | ☆ | 剣持の関西弁トナカイは最高に面白いです。一つ一つの動作が観客を意識しているなぁ、という印象でした。青沼も古手・若手をよくリードする印象でしたが、少し軽すぎる演技も目立ちました。若手では水野・荒井・寺島が迫力も伴って良い味がありました。とももノリの良い演技が目立ちましたが、マナヴは少しクサイです。代表の天野は、本人もよく楽しんでいる感じが伝わってきました。 |
歌 唱 力 | ○ | ともは響きの良いアルト調。歌手デビューとのことですが、きっと大化けするでしょう。相方のマナヴは、フォローも今ひとつ不足気味で、バランスとしてはどうでしょうか。ナンバーのパワー不足もありますが、ほかに目立った歌い手は見つかりませんでした。 |
ダ ン ス | ○ | 忍者軍団の「ISCA体操」は身軽な動きが冴えましたが、他には目立ったダンスが少なかったです。 |
総合評価 | ◎ | ストーリーが素晴らしいので、できれば再演して欲しい作品です。ナンバーが改善されると良いのですが、逆に歌い手を強化する方が優先かも知れませんね。また中途半端が目立つアンサンブルは、もう少し人数を減らしてでも、演技重視で揃えて欲しいです。 ウェイターズの挿入歌をCD販売中(1,000円)です。私は3枚買いましたが、聴いてみて損はありません。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団M.M.C. 事務所/東京都江戸川区篠崎町7−26−13−705 Tel: |
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