前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第124回)
メ ロ デ ィ
■劇  団 エルダ フェアリー・パフォーマンス
■鑑 賞 日 平成11年11月19日(金) ソワレ
■劇 場 名 サンシャイン劇場(池袋)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■企画・音楽 小椋 佳     ■演  出 豊田 めぐみ
■脚本・作詩 佐藤 万里    ■音楽監督 甲斐 正人
■振  付 松岡 優子     ■歌唱指導 長田 明子
■美  術 横田 あつみ    ■衣  裳 前田 文子
■照  明 井口 眞      ■音  響 今村 太志
■舞台監督 深見 信生,中原 和彦
■ヘアメイク 河野 はるみ   ■監  修 神田 富雄
■童話制作 南 幸香,倉谷 京子,安田 卓,野副 千里,堀江 真紀
■制  作 青木 弘光
■主  催 アイエヌジー生命保険
キ ャ ス ト
リー     (佐渡 寧子)   ユウ     (渡辺 忠士)
るん     (森野 文子)   メモリー   (留守  晃)
リー・ママ  (長島 涼子)   マネキン   (西  祐子)
星くず    (川本 昭彦)   シュウシュウ (河合 篤子)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 心に迷いを持つ者が迷い込むという森に、オペラ界の若き歌姫リーと、スランプのロック歌手ユウが迷い込んだ。リーはユウの子供を宿していたが、ユウは堕ろせという。納得尽くで医者を目指してきたが、エンストで歩いて森を抜けようとしたのだ。リーのママも二人を追って森に迷い、謎の少女るんも迷い込んでいた。
 森には多くの精霊たちが在ったが、リーダーメロディは、4人の悩みを取り払い森から抜け出させなくてはいけない。しかし、精霊星くずシュウシュウは、勝手な判断で人間に接触してしまい・・・。
コ メ ン ト
シナリオ 複数の原作童話が混ざっているためか、いささか複雑なプロットです。とくに光と闇の精霊に関する定義がはっきりしませんでした。
キャスト 若手が多く、全体に浮いてしまいがちでした。メモリー役は、もう少し古手を使っても良かったのではないでしょうか。ダンスは比較的優れていましたが、芝居の質はバラバラでした。
ナンバー テーマ「メロディ」はまずまず。ほかには「信じたいのに」が優れていた程度です。子供を意識したものか平易なものが多かったのですが、シナリオとのミスマッチングで引き立ちませんでした。
ステージ 森をイメージする2枚の大衝立と、細木を組み上げた梯子状のものが複数ありました。小道具に簡易椅子を使うなどシンプルですが、少し物足りない感じです。衣裳の選択がよく、雰囲気が出ていました。また一部でバンドをステージに登場させたのも見事でした。とくにアコーディオン。
演 技 力 留守は貫禄を出そうと力みすぎた感じでした。川本も味が出ていますが、マイムのオーバーアクションと軽さが目立ちます。森野はカワイイ演技を強調しすぎて、違和感がありました。少女役をこなすにはもう年齢が・・・という感じです(元セーラーマーキュリーだそうです)。長島はメンバーの中で古手の貫禄を持っていましたが、配役上存分に実力を奮えない感じでした。渡辺は、ロック歌手をもっと研究して欲しいです。
歌 唱 力 佐渡のソプラノは綺麗でした。ただ感情を込めた歌い方でなかったのが残念な感じです。渡辺は、売れていた時代もあるロック歌手という歌い方ではなかったです。留守は声量がありましたが、声を作りすぎた感じで、映えませんでした。少し肩の力を抜いてみると良くなるのでは・・?
ダ ン ス 西はダンス講師の経験もあるそうで、見事なダンスでした。しなやかで伸びやかで優雅な雰囲気でした。河合が、キレがあるダンスで魅せました。精霊たちのダンスはまずまずですが、訴えかけるパワーに欠けたのが残念な印象です。
総合評価 子供をメインにするのか、大人をメインにするのか中途半端でした。子供をメインにするなら、難しい設定は省略して、シンプルなものにして欲しいです。大人をメインにするなら、ナンバーをもう少しグレードアップして、会話なども大人向きに変えるべきだと思います。中途半端なバランスが、全体を腐らせてしまったように感じます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
エルダ フェアリー・パフォーマンス
前回へ  ホームへ  次回へ