ミュージカル作品紹介(第123回) | ||
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■劇 団 オフィスHIRAME ■鑑 賞 日 平成11年11月18日(木) ソワレ ■劇 場 名 博品館劇場(新橋) ■料 金 全席指定�,500円(前売料金) ■作・演出 中村 龍史 ■美 術 中村 公一 ■音 楽 大久保 孝之,藤木 和人 ■リズム監督 西川 啓光 ■舞台監督 高橋 浩,野村 昌紀他 ■タップ振付 本間 憲一 ■照 明 岡本 勝,小西 祐治他 ■マジック 木下 隆 ■音 響 岸本 敦夫,星野 剛志他 ■衣 裳 菊池 真澄,須藤 美保 ■制 作 加地 綾子,樋口 正太,中村 留美子 |
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キ ャ ス ト | ||
EAR (ジャン・ルイ・ママカリ,本間ひとし,本間 憲一) ダンサー (東山 義久) |
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ス ト ー リ ー | ||
顔はテカテカの紫色、耳は異様に巨大、言葉は「EAR」しか話せないが、日本語は読めるし、理解できる。そんな怪しい三人組が繰り広げるパフォーマスショー | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 奇抜なパフォーマンスで繋いでいくため、脈絡はないです。ある意味で前代未聞の面白い作品です。 |
キャスト | ☆ | 4人とも個性的なキャラクターを演じており、演出家の期待によく応えているという印象でした。奇抜な演技も、先の読めない展開も、平然とこなしていくのは異様でもあります。 ジャン・ルイ・ママカリは、作・演出家の中村氏と同一人物です。 |
ナンバー | ◎ | 歌は歌えないので、ダンスナンバーがメインに成っています。足で和太鼓を演じた「タップ&デジタルWA太鼓」が見物で、観客を巻き込む「クラップ デ コーンマラカス」も楽しいものでした。 |
ステージ | ◎ | ペットボトルやブリキ板など廃品で飾り立てたステージは、限りなく雑然としていました。橋模型、鉄檻、木琴、風船など小道具も凄まじいですが、カオスの混乱とも言えるほど、逆に統一感の取れたステージングでした。客席天井、ロビーやトイレまで廃品で飾り尽くすほど徹底していました。 |
演 技 力 | ☆ | ママカリ(中村龍史)の存在感が抜群です。無表情のまま楽しいパフォーマンスを演じて見せ、2人をリードしていました。2人はミュージカル界の中堅俳優であります。とことん自分を崩して見せるところが圧巻です。サクラかも知れませんが、ステージに上げられた巻き込まれ観客のオトボケもなかなかでした。 |
歌 唱 力 | − | 歌はありません。ただし、リズム感は多分に感じられます。 |
ダ ン ス | ○ | 東山が体の柔軟さを活かした官能的なダンスを披露しましたが、タップを除くとまともなダンスはありませんでした。不気味な体の動きで音を合わせる「ボーンダンス」など笑えるものは多くありました。 |
総合評価 | ◎ | ミュージカルと唱ってありますが、芝居と歌のない作品というのも珍しいです。お客様を積極的に巻き込むために、「巻き込まれOKリボン」「ボトルギター(ペットボトルに短音の弦を張ったもの)」「愛のプチプチ(緩衝材に使うプチプチを一斉に潰していく)」など、奇抜でした。プログラムもCDケースに入った変なものでした。 ここまで徹底して異端・奇抜を追う作品というのも、たまには良いですね。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
オフィスHIRAME 事務所/Tel: |
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