ミュージカル作品紹介(第122回) | ||
THE GUEST SHOW | ||
■劇 団 マリアート ■鑑 賞 日 平成11年11月4日(木) ソワレ ■劇 場 名 博品館劇場(新橋) ■料 金 全席指定�,500円(前売料金) ■脚本・演出・振付・作詞 玉野 和典 ■プロデュース 松本 真理 ■音楽監督 崎久保 吉啓 ■作 曲 金子 貢 ■美 術 升平 香織 ■照 明 熊崎 こずえ ■音 響 佐藤 日出夫 ■舞台監督 黒田 大輔 ■衣 裳 友好 まり子 ■ヘアメイク 馮 啓孝 ■制 作 津嶋 尚子,染野 広樹 |
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キ ャ ス ト | ||
達也/和也 (玉野 和典) 美保/麗子 (石富由美子) 浩司 (駒田はじめ) 昇 (今 択哉) 純一 (宮内 良) 慶子 (麻咲 梨乃) エレーヌ(シルビア・グラブ) JUNPEI (縄田 晋) 伸 (笠之坊 晃) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
純一と美保が司会の人気歌番組「ザ・ゲストショー」で、タップダンサー達也をゲストに迎えた収録撮影・・・プロデューサー浩司は、急遽番組の打ち切りが決まったと宣言した。スポンサーが全て降りてしまったことが原因だという。そこへ昇がスポンサーとして名乗りを上げ、その母麗子の厳しいコスト管理の中で、役者・スタッフ兼任の番組作りが始まる。 ところが達也の弟和也がスタジオへ乗り込み、散弾銃を振り回して生番組を強行させる。パニックになりつつも、麗子の課した高視聴率達成も目標に、達也を迎えた本番生放送が始まる・・・。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 最後にドンデン返しがあるものの、シンプルなストーリー。会話が主体のわりに、会話があまり練られていない感じです。二幕後半は完全なドタバタです。 |
キャスト | ◎ | 当然ながら、玉野のメガネに叶うタップダンサーが集められているようです。ミュージカル座では目立たなかった今が、大張り切りしても目立たない、存在感の多いメンバーが多いです。 |
ナンバー | ○ | 「君にあげよう」は良いナンバーでしたが、ほかのオリジナルは冴えません。2幕後半の「50音順ヒットメドレー」は、有名な歌謡曲・唱歌・洋楽のイントロを50音順で並べたものでしたが、盛り上がったというだけで、中身は△。 |
ステージ | ◎ | バンドを2階に上げているほかは、左右と右正面にそれぞれドアを設けただけのシンプルなものです。小道具も多いですが、出しっぱなしにしないので、気になりません。 |
演 技 力 | ◎ | 今の頑張りと変わり身が面白いところです。しかし、四季出身らしくないキャラクターですね。言葉づかいも態度も荒っぽい玉野の和也役が非常に楽しいです。大人しい達也役と対称的に・・・演技以上の迫力(?)を感じました。石富の麗子役は意外で面白いです。プログラムに書いてなければ別人かと思うほど、気丈で典型的なザーマス・ママさんを演じていました。 |
歌 唱 力 | ○ | ナンバーの問題がありますが、あまり歌唱力を発揮する機会が無かったようですね。「君にあげよう」では男性キャストが渋いコーラスを決めていました。メドレーでもそれなりに良い点が見られましたが・・・。 |
ダ ン ス | ◎ | 玉野のタップは何度観ても素晴らしいです。他のタップダンサーには無いリズム感や動きがあり、いつまでも続きそうなパワフルなダンスに感動します。しかし2幕でもカーテンコールでもタップダンスが出なくなったのは残念です。他のキャストのタップダンスもまずまずで、普通のダンスも良いのは良かったのですが、全体に揃っていないのが残念なところです。練習時間が少なかったのでしょうか、ぶっつけ本番的な雰囲気がありました。 |
総合評価 | ◎ | ショーと割り切るのならまずまずです。しかし、シナリオは中身が薄い目で、会話もダンスも組上げが甘いという印象でした。作品としての評価は○ですが、不利を補って余りあったパワーに敬意を表して◎評価にしました。それぞれが別々の劇団・作品で活躍しており、若さと元気のパワーが活き活きと伝わってきました。次回作にも期待します。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
マリアート 事務所/東京都中野区中央2−4−3 Tel: |
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