前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第121回)
K I L A L A
■劇  団 天狼プロダクション
■鑑 賞 日 平成11年10月7日(木) ソワレ
■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■脚本・演出・作詞・作曲 中島 梓(栗本 薫)
■振  付 酒井 美佳      ■照  明 武藤 聡
■殺  陣 峰 憲吾       ■音  楽 荒川 泰
■音  響 岩下 雅夫      ■衣  裳 菊田 光次郎
■舞台監督 竹内 一貴      ■プロデューサー 今岡 清
キ ャ ス ト
星ヒカル   (原田 優一)   虹川きらら  (松谷 菜穂)
星亀次郎   (峰  憲吾)   虹川清    (野口アキラ)
松木勇二   (水木 竜司)   白井マサ夫  (西村  仁)
お京     (葛城 七穂)   山田タカシ  (中山  浩)
マリリン早瀬 (花木佐千子)   サブ     (中川  涼)
斎藤イサオ  (矢部 貴将)   コータロー  (小川  潤)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 葛飾新宿でいまだに任侠を務める星組。組長亀次郎は病気がちで、代貸勇二と三下サブで支えている。同じく新宿でモダンヤクザを称する虹組。組長は、幼なじみ亀次郎に特別な感情を抱いている。あるキッカケで、清の息子ヒカルは、亀次郎の娘きららと知り合いになった。なんとか恋愛につなげたいが、シャイなヒカルは言い出せない・・・。
 虹組の三ピンイサオは、自ら情報通と自惚れ、なんとか星組と虹組を自分のものとしたい。勇二に手心を加える代貸マサ夫に我慢がならず、星組の客分お京と組んで抗争の火種作りに邁進中・・・ヒカルときららが駆け落ち?という事件へ。
コ メ ン ト
シナリオ 比較的纏まったストーリーで、落ち着いて観られる作品でした。モダンヤクザ、おかしなカップルの組合せ、変な義理人情をもつ代貸、中島氏の女性から観たヤクザ観が楽しめました。
キャスト メインは俳優歴の長いキャストで固め、アンサンブルと子役が素人風のバランス良い配分でした。個々のヤクザの性格付けが若干弱い感じだったので、残念でした。
ナンバー トップの「THE YAKUZA A GO GO」は振付も良く面白いナンバーです。しかし後が続かず、「葛飾仁義・純情編」が辛うじて水準だったという程度でした。
ステージ シンプルでしたが、小道具や細かい芸が多すぎる印象を受けました。またイルミネーションの趣味もどうかな、という雰囲気でした。
演 技 力 原田はウブな少年を演じきっていました。たしかに少年だそうですが、舞台度胸があるだけに、逆の違和感がありますけれど。松谷は少しポッとした感じがあり、場面によって浮いてしまうところもありましたが、天性なのだろうと思います。野口は、その顔とギャップのあるコメディ役が面白かったです。個人的には小川の演技力を愛します。
歌 唱 力 松谷がシンガーソングライターとして、作品を披露しました。が、別段取り立てるほどでも無いという感じでした。ソロでは、目立つシンガーが見いだせませんでした。
ダ ン ス 野口のダンスは綺麗です。ほかにはコメントする点がありません。
総合評価 作品全体としてのパンチ力が弱い感じです。纏まってはいますが、小さく仕上がっている感じで、ところどころツメの甘さも見え隠れするのが残念な点でしょうか。ストレートプレイとしてなら◎評価ですが、ナンバー自身と歌唱力不足が惜しまれます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
天狼プロダクション
 事務所/東京都新宿区矢来町109   Tel:
前回へ  ホームへ  次回へ