ミュージカル作品紹介(第120回) | ||
アイ・ガット・マーマン | ||
■劇 団 宮本亜門プロデュース ■鑑 賞 日 平成11年11月9日(火) ソワレ ■劇 場 名 かめありリリオホール(亀有) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■作・演出・振付 宮本 亜門 ■訳詞・歌唱指導 大場 公之 ■音楽監督・編曲 深沢 桂子 ■衣 裳 宇野 善子 ■美 術 島川 とおる ■照 明 西川 園代 ■音 響 山本 浩一 ■ヘアメイク 角田 和子 ■舞台監督 村田 明 |
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キ ャ ス ト | ||
フレッシュ・メンバー(花山 佳子,杉村 理加,高谷あゆみ) |
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ス ト ー リ ー | ||
ブロードウェイにガーシュイン作「ガール・クレイジー(のちの「クレイジー・フォー・ユー」)」を引っ提げて登場した女優エセル・マーマン。その後数々のヒット作品を演じ続けた伝説の女優を、その誕生から76歳で亡くなるまで、コメディ風に紹介した作品。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 宮本亜門の演出家デビュー作品(初演1987年)。容姿でなく、漲る声量パワーで一世風靡したマーマンを、三人の女性によって語り歌い継がせるという斬新なものですが、それだけにシナリオとしては荒削りすぎる印象です。 |
キャスト | ◎ | いずれもインパクトのある女性三人です。今回の三人はフレッシュ・メンバーと称していて、本作品の声価を高めているオリジナル・メンバーとは違っています。フレッシュ・メンバーだけで作品の評価をすることは危険ですが・・・。 |
ナンバー | ○ | コメディ作品であるため、名ナンバーをアバウトに歌ってしまうものが多く、とても残念です。「Small World」はしんみり歌われて、良かったです。 |
ステージ | ◎ | 真っ赤なカーテンを半円状にくりぬいたシンプルなもので、背後には電飾とマーマンの写真が設けられ、二つのターンテーブルには、それぞれピアノとピアニストが配置されていました。 小道具は多いですが、まずまずシンプルです。3人揃ってのキンキラ衣裳は・・・マーマンを似せるにしても、目が疲れますね。 |
演 技 力 | ◎ | 高谷が一番インパクトのある演技でした。男口調にガニマタ・関西弁・凶暴・おサル…へと変化します。杉村は大人しい美味しい役回りを演じつつ、よくリードしている印象でした。花山は体のボリューム感を生かし切れておらず、少し精細さを欠いた感じでした。それぞれがマーマンの個性を演じ分けているのなら素晴らしいのですが、どうなんでしょうか。 |
歌 唱 力 | ◎ | 杉村が整った歌唱力で聴かせてくれます。花谷も綺麗には歌いますが、コーラスではサッパリ・・・。高谷はそれなりに良い声をしているのですが、聴かせる場面が全くありませんでした。三人とも、持ち前の声量はたっぷりです。 |
ダ ン ス | ○ | 特にコメントすべき点はありません。振付では面白いところがありますが、あまり本格的にダンスは仕込まれていない、という印象を受けました。 |
総合評価 | ◎ | ピアノとピアニストを絡めながら観せていく演出は、コストが掛からず見事だと思います。初演のブディストホールでは、映えたことでしょう。作品としても当初の荒削りのままで進んでいるようなので、正当な評価はオリジナル・キャストを観てからするべきでしょうか。 実在の人物をここまで扱き下ろしていて良いのかどうか・・・コメディ作品にしてもいささか問題があるのではないか、などと心配してしまいました。観客の受けは、結構良かったのですが。 蛇足>オリジナルメンバーは、諏訪・中島・田中のトリオです。諏訪・田中は、別の作品で声を聞きましたが、フレッシュメンバーの数倍重量感のある声ですね。中島はTV越しでしか声を聞きませんが・・・なるほどオリジナルの三人なら、格別違った作品になるでしょう。機会があれば、オリジナルも観に行くことにしましょう。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
宮本亜門プロデュース | ||