ミュージカル作品紹介(第117回) | ||
ワンステップ トゥ ミュージカル | ||
■劇 団 宝田企画 ■鑑 賞 日 平成11年10月16日(土) ソワレ ■劇 場 名 川口総合文化センター・リリアメインホール(川口) ■料 金 全席指定�,500円(前売料金) ■脚 本 宝田 明,越川 大介 ■制作・演出 宝田 明 ■振 付 宮崎 渥巳 ■音楽監督 石井 裕介 ■美 術 鈴木 譲 ■音 響 斎藤 英士 ■照 明 小林 英典 ■編 曲 前田 憲男 ■舞台監督 高橋 芳秀 ■衣 裳 馬渕 紀子 ■合 唱 リリア合唱団 ■制 作 黒部 るみ子,木暮 恵子 |
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キ ャ ス ト | ||
アーサー (宝田 明) 花子 (森奈みはる) ジョー (正木 慎也) アンサンブル(桝川 譲治,石丸 貴志,荒川 亮,富山 忠, 伊藤 大輔,山川 裕大,青井智佳子,榛名 珠利,藤咲みどり, 松本 曉葉,三橋 祐子,天野 恵,夏川あづみ,佐藤 深雪) 演出家 (陣内 孝則:声の出演) |
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ス ト ー リ ー | ||
田舎少女の花子は、ミュージカルスターとなることを夢見て、オーディション会場へやってきた。しかし、会場前で出会ったジョーに騙されて、オーディションに遅刻してしまう。演出家に怒られて帰ろうとする途中、掃除夫を装うアーサーに励ましの言葉を貰い、再び会場へ取って返したのだった。 オーディションの参加者たちは、演出家の命ずるままに生い立ちや志望動機、あるいは芸を披露するのだが、そこでも花子は自信を失ってしまう。花子の一途さに改心したジョーは、アーサーを説得して、花子を鏡の国へと誘うのであった。アーサーとジョーは昔に伝統芸能を極めきれずに死んでしまい「鏡の国の妖精」として暮らす身だ。しかしジョーと花子は、添い遂げられない恋に落ち・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 「42ndストリート」と「コーラスライン」を足して3で割ったようなシナリオです。もちろんオリジナル性は多いのですが、全体としては力不足でした。また二幕がほとんどレビューショーに尽きたことも残念です。 |
キャスト | ○ | アンサンブルも含めて、一応プロとして食べているキャストが集まっていました。それなりにレベルも高いようですが、アンサンブルはあまり見せ場が無かったので、物足りない印象です。 |
ナンバー | ○ | 名作ミュージカルのミュージカルナンバーから23曲を選曲してありました。一部オリジナル歌詞が使われましたが、あまり特長は見られません。 振付が良かったのは「チキチキバンバン」「スーパースター」でした。 |
ステージ | ◎ | 舞台の象徴である、セパレート式の大型ミラーが置かれてありました。二幕では二階ステージなど若干のセットが加わる感じでした。シンプルな部類に入るでしょうか。二幕では、綺麗な衣裳も飛び出して、目を楽しませてくれました。 |
演 技 力 | ◎ | 森奈と正木は中盤以降で冴えを見せていました。宝田は終始おとぼけ調で余裕のある演技を披露する感じで、アドリブもチラホラありました。男性アンサンブルでは、オカマの山川、左官屋の伊藤がいい味を出していました。女性アンサンブルは全体に霞んでいました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 森奈の伸びやかで、高音で張りのでる声はバツグンです。やや不透明な印象を受ける声です。正木の良い感じの声は、残念ながらアイドル調。全体に平たい印象を受けました。宝田の渋い声は、響きも重みもあるけれど、何かが足りません。 2曲ほどママさんコーラスがありましたが、必然性がないだけに、苦しい感じです。単なる客寄せイベントなのでしょうか・・・。 |
ダ ン ス | ◎ | アンサンブルのダンスはかなり水準が高いようですが、あまり見せ場が多くありません。鏡の妖精達のダンスは綺麗でした。 正木は、ジャーニーズ出身だけあり、派手な動きもソツなく踊って見せていました。ダンスではありませんが、伊藤の派手なパフォーマンスが新鮮に感じました。 |
総合評価 | ○ | このキャストを使いながら、全体に軽いノリで作ってあるのが残念です。まずナンバーが、全て出来合いであるのが残念です。レビューショーに徹するでもなく、なんとなく中途半端なシナリオが付いたのが作品全体としてマイナスです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
宝田企画 | ||