ミュージカル作品紹介(第115回) | ||
THE ENSEMBLE | ||
■劇 団 ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) ■鑑 賞 日 平成11年9月19日(日) マチネ ■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂) ■料 金 全席全日自由�,000円(前売料金) ■脚本・演出・作詞・作曲 市村 ヒロシ ■照 明 大村 真一 ■振 付 森山 大輔 ■舞台美術 渡部 愛 ■衣 裳 渡邊 孝江 ■舞台監督 早津 信久,近藤 壮 ■制 作 森山 大輔,中尾 紀子,宮本 秀一 |
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キ ャ ス ト | ||
恵 (金村 瞳) 譲二 (森山 大輔) 修一 (薪 惣) 弘子 (芦澤佳津記) 茂 (朝日 信晴) 里奈 (渡辺 夕子) 美重子 (瀬暮 史江) 典子 (浅倉 愛) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
とある劇団のアンサンブル控え室。オーディションで初めてアンサンブルに合格した恵の立場で観察したアンサンブルたちの生態。誰もが切磋琢磨して能力を高めているはず、と信じていた恵の期待は裏切られ、楽屋では互いを批判し罵りあうばかりで、幻滅を感じてしまう。それでも、ダンスリーダー譲二とサブ弘子が努力を尽くしているだけ救いがあった。譲二の足に障害が出てしまい出演不能に・・・リーダーの隙間を埋めることなど不可能だ。。。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ | コーラスラインのアンチテーゼという位置づけだそうです。アンサンブルという底辺にある俳優達が、我が儘勝手に衝突するという仕立てです。ストーリーとしての価値は殆どありません。会話もあまり練られていない感じでした。 |
キャスト | ○ | シナリオでしたい放題だったこともあり、この劇団ならではの個性的キャストを生かせていませんでした。 |
ナンバー | ○ | 何となく投げやりなナンバーが多かったのが残念です。後半で何度もリプライズされるテーマナンバーも冴えません。 |
ステージ | ◎ | 雑然とした楽屋を上手に再現している感じでした。貼り紙など劇団ならではの細かい芸が目立ちます。センター上方に時計を設け、これを適宜進ませることで時間を演出したのは見事でしたが、あまり意味はなかったですね。衣裳は個人個人に任せているようで、映えが良くありませんでした。 |
演 技 力 | ◎ | 誰もが真剣に演技をしているのは分かりますが、もともと無茶苦茶なコメディであるため、演技の良さは読みにくい感じです。演技派の朝日は、オカマの演技で毒々しさが見事でしたが、う〜む。金村も西川も今ひとつ冴えませんでした。 |
歌 唱 力 | ○ | 渡辺は2度ソロで聞かせてくれますが、今回はナンバーに問題が多かったので、物足りませんでした。浅倉は良い声ですが、少し外れている調子でした。瀬暮のオペラ調の甲高い声は素晴らしいと思いますが、今回もギャグに使ってしまったのが残念です。 |
ダ ン ス | ○ | 一幕一場で見せる楽屋での着替えシーン、思い思いに衣裳を脱ぎ、替え着を取り合い、投げ合うシーンがありました。ギャグとして見せるなら一回で充分だと感じました。ダンスレッスンも3度繰り返しで、くどいです。しかし3度とも同じように揃えないというのは、ある意味で見事ですが、最後に綺麗なダンスで仕上げて欲しかったです。 森山は得手のダンスを見せずじまい。芦澤はメリハリあるダンスでした。 |
総合評価 | ○ | 今回褒めるとすれば、前作よりも格段に上演時間が短くなったことだけです。それでも繰り返しシーンを排除すれば70分ぐらいにできたかと思います。シナリオ・ナンバー・ダンスのいずれもガタガタでしたので、とても幻滅しました。演出の傲りか、感の鈍りか、気を引き締めて頑張って欲しいと思います。 蛇足>劇団代表の市村氏よりメールを頂戴しました。芝居やダンスを崩して見せるのは、演出家の意図したもので、そう見えたのであれば成功であるとのことです。世界観が違うのだというご指摘も頂いています。世界観の違いは修正できるものでもないので、本文はそのまま修正しません。 |
読 者 の ご 意 見 |
■なんかドタバタしているウチに終わってしまった。細かいところは楽しい感じでしたけど、「全体にはどうかな〜」という感想です。 ■劇団をやっていない人には、分からない作品だったのでしょうか。日頃観劇している人間からすると、バカにするなって言いたい! ■チケプレで貰った人間の言うことでないですけど、3000円は高いですよね。でも、お客さんは入ってましたね。 ■女性はきれいにまとめようと、こじんまりして残念。観客を感動させるパワーが足りない気がしました。せっかく個性的な声で上手なのに、もったいない。 ■あの規模のホールならマイクなしで歌った方が、臨場感があってよかったように思います。 ■せっかく人前でいろいろ披露できる能力をお持ちなのだから、ちんまりで満足せず、もっと前向きに伸ばしていって欲しいなと思います。 ■「どうせアンサンブル」なんて考えている人には、アンサンブルに入ってもらいたくありません。 |
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上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください 本作品は8枚のチケットをプレゼントしました |
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ア ク セ ス | ||
ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) | ||