ミュージカル作品紹介(第114回) | ||
噂のファミリー〜1億円の花婿 | ||
■劇 団 劇団ふるさときゃらばん ■鑑 賞 日 平成11年9月15日(水) マチネ ■劇 場 名 サンシャイン劇場(池袋) ■料 金 全席指定 S席4,800円(前売料金) ■作・演出 石塚 克彦 ■脚 本 石塚 克彦,纐纈 俊郎,荒木 恵美 ■音 楽 寺本 建雄 ■振 付 劇団ダンススタッフ ■音 響 石川 司,小林 綾子 ■照 明 武居 志左子,林 大輔 ■舞台監督・装置 ユージン 原 ■衣 裳 毛利 美穂,石田 里花■制 作 大内 義信 |
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キ ャ ス ト | ||
恭介 (谷内 孝志) 悦子 (沖山 稔子) 夏美 (北澤 装子) 隆 (斎藤 勝洋) 次郎 (小山田錦司) タマエ (大河原もと子) 晃 (萩原 貴光) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
恭介はデンマーク式酪農に憧れて、ついに牧場を手に入れた。牧場家族を夢見てきたが、家族に見放され、次女夏美が辛うじて残った。夏美は酪農大学で隆を見つけて結婚し、喜んだ恭介は新居ほかを気前よく作った。しかし恭介の借金が1億円に達したことが判明。夏美は錯乱し、隆を故郷へ帰してしまった。後継者育成などの名目で借りた借金の返済を迫られ、肝心の労働力も足りない、無理無理に働く恭介だったが・・・過労で倒れる。 冷たい仕打ちを反省した家族や村の仲間が、力を合わせて牧場再建に協力してくれるようになった。あまりの結束ぶりに喜んだ恭介は、全快したことが打ち明けられず、仮病を続ける。しかし仮病を自白することになって・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 現実よりはコミカルに描いた農村物語だそうです。着想が面白く、綿密な取材を行ったというだけの成果がありました。夏美が隆を追い返したことや、森島の身の振り方については、唐突な展開に疑問が残りました。 |
キャスト | ◎ | ふるきゃらは、カントリー物が一番です。拙い若手とベテランとのバランスが良い感じです。 |
ナンバー | ○ | 「そんな程度さ友だち」「街をつくろう」がまずまずです。全体に変わり映えしないナンバーですので・・・これから変化を期待したいです。 |
ステージ | ☆ | 家のセットがシンプルに作られていて良い感じでした。小道具は多い感じですが、今回は気になりませんでした。このセットだけでストーリー展開には十分だと感じましたが・・。オープニングでコトの背景を紙芝居風にテンポ良く説明する演出は☆☆。 |
演 技 力 | ☆ | 谷内と小山田の味のあるオヂサンが良かったです。大人の貫禄と子供っぽさが良いですね、とても。沖山の可愛いお母さんというのもグッドチョイスです。大河原はそこそこ若いようですが、おばあさんが当たり役。動作はもう少し老けた方が良いかも。大塚と久島もベテランの味があります。 |
歌 唱 力 | ◎ | 混成コーラスは、独特の響きを持っていて素晴らしいです。ナンバーも混成コーラスを基本に作っているようです。ソロではあまり印象に残りませんでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 力一杯見せるダンスは迫力があります。磨きの掛かったダンスナンバー「太陽のつぶつぶ」もまずまずです。北澤がメリハリのついたダンスを見せて目立ちますが、その分アンサンブルの力不足が際立つような気がしました。 あまり必要性があったとは思えませんが、チンドン屋がオープニングに登場しました。せっかくなので、もう少し芸を見せて欲しかったです。 |
総合評価 | ◎ | ふるきゃらの新作でした。金太郎アメのような作品が多いように感じられますが、今回はちょっとだけ違う要素が加わっていて、楽しい出来でした。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団ふるさときゃらばん 事務所/東京都小金井市本町6−5−3 Tel:0423-81-6721 チケットセンター/Tel: |
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