ミュージカル作品紹介(第113回) | ||
風 の 忍 音 | ||
■劇 団 劇団ミュージカルシアター☆MIMICO ■鑑 賞 日 平成11年9月14日(火) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・小ホール2(池袋) ■料 金 全席自由�,700円(前売一般料金) ■作・演出 たむらみみこ ■音 楽 シアター音楽部 ■振 付 工藤 美和子,藤間 美々子 ■歌唱指導 南 咲也子 ■照 明 中山 仁 ■音 響 メゾフォルテ ■舞台監督 間組 ■衣 裳 松竹衣裳 ■か つ ら 奥松かつら |
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キ ャ ス ト | ||
いおり (たむらみみこ) 左京/小矢太 (江口 信) 葉桜 (小熊渚々香) 忍 (南 咲也子) 木之介 (加納 郷) かげろう (工藤美和子) 山吹 (渡辺 恵里) おふた (小古間彩香) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
いおりは左京とともに、劇作家を目指している大店娘葉桜のお供で武蔵野の中里村へやって来た。村では、愛する人を待ちわびて自爆霊に成ったという忍の話を聞いたが、葉桜の我が儘で忍に会いに出掛けたのだった。ところが、左京が忍に浚われてた。追いかけたいおり&葉桜は、そのまま二人の前世へと・・・ 前世では忍は庄屋の一人娘、左京改め小矢太は水飲み百姓だった。忍には子供が出来ていたが、それを知らないまま小矢太は大阪で商売を学びに出掛けていった。忍の許婚に選ばれていた木之介は、小矢太を恋する山吹から子細を聞き出して、小矢太を殺させてしまった。そして忍が身重であることを知らされた木之介は、さらに忍も殺してしまった・・・。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 清瀬市の伝承を題材に選んだ本作ですが、一幕はコメディ、二幕はシリアスと完全に色分けされ、伏線も生きていないのが残念な感じでした。二幕はありきたりな時代劇ネタだったために苦労したのかも知れませんが・・ |
キャスト | ◎ | メインの4人は面白いです。しかしアンサンブルは芸歴の短いキャストも多いためか冴えません。ダンスはダンスメンバーが分担し、まずまず。歌唱はかなり弱い感じがしました。 |
ナンバー | ○ | ナンバーリストがありませんでした。エンディングのコーラスを除くと印象に残るものはありません。 |
ステージ | ◎ | 本来のステージから手前に拡張してあり、段差を使ってキャストが客席とステージ間を何度も上り下りしていました。ステージ後方に簡単なスロープが設けてありましたが、あまり意味が無い感じでした。 アンサンブルの衣裳は淡いカラーに抑えてあり、色はマチマチですが統一感がありました。 |
演 技 力 | ◎ | たむらは女優と言うよりも大阪芸人です。上手いのは当然ですが、クセが有りすぎます。小熊も15歳にしては良く通る声で押し出しも強いキャラクターです。江口は芸歴が豊富なようですが、なんとなく二人に喰われて弱い印象でした。彼がヒーローだったはずですが・・・。 |
歌 唱 力 | ○ | 南は綺麗な声ですが、かなり震える声でした。若い役を気にして声を作りすぎたのではないでしょうか。江口はデュオもコーラスも冴えませんでしたので、勿体ないです。子供のアンサンブルが唱う童謡は元気いっぱいで良かったです。 |
ダ ン ス | ◎ | 工藤以下5人が見せるクラシックとモダンの混ざったダンスが、クセのない纏まりあるものでした。精霊たちのダンスは、若いだけにパワー不足でした。せめて揃うところは揃って欲しいです。 |
総合評価 | ◎ | シナリオの弱さが気になりましたが、スポンサーの意向も絡むのでしょうから、まずまず良かったとコメントしておきます。メインキャストの出来が良かったことと、子供のアンサンブルが良く纏まっていたことが安心感を与えてくれました。次回作は20作目とのこと、楽しみにしています。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団ミュージカルシアター☆MIMICO 事務所/Tel:0424-92-1817 |
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