ミュージカル作品紹介(第112回) | ||
人 間 機 械 論 | ||
■劇 団 Phase(フェイズ) ■鑑 賞 日 平成11年9月12日(日) マチネ ■劇 場 名 アトリエ・フォンテーヌ(六本木) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■構成・演出 杉本 隆吾 ■美 術 二瓶 明彦 ■音 楽 川越 真也,伏見 艶那 ■照 明 松本 光弘 ■音 響 末谷 あずさ ■舞台監督 鈴木 さおり ■制 作 小林 克行,鈴木 理絵 |
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キ ャ ス ト | ||
アマリ (縄田 晋) ラミア (大和砂緒里) サキ (涼木さやか) エミ (川村 絵良) トヨゾウ (木下 育) マサキ (水野 里香) イカサム (大友ヤヨイ) マスター (川越 真也) |
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ス ト ー リ ー | ||
アマリは一人暮らしで、これという趣味も持たない青年だ。ある日友人に貰ったソフトをパソコンに入れたところ、かわいい女の子が出現し名前や性格をインプットして欲しいと語る。ラミアと名付けた女の子は、その日からアマリの現実と空想の世界を彷徨い歩く。アマリもまたパソコンの中に存在する空想の世界へ迷い込み、トヨゾウとマサキの夫婦、サキとエミの姉妹、謎のマスター達と出会う。そして、アマリは自分もまた機械であって人間ではないことに気付かされる・・・ | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 何となく哲学的で、中身が掴みがたい感じです。とはいえ、わざと複雑に小難しく作ってある感じもして、本当は深さのない中身なのかなと思えたので、評価は○。 |
キャスト | ☆ | ほとんどがSTEPSの若手劇団員です。ダンスと芝居のレベルは高いと感じますが、歌唱は今少しの感じです。皆、目に力が漲っています。 |
ナンバー | ◎ | 「しょうゆラップ」は結構笑えました。エンディングのコーラスもまずまずです。サウンドは☆、メロディは◎、全体はう〜ん。 |
ステージ | ◎ | 2階ステージに、板張りのボックスを適宜積み替えて演出しています。大中小の3つのドアを象徴的に振り回していますが、最後まで理解できませんでした。スモークと高指向性ライト、闇とマッチなど灯りに対する拘りが良かったです。衣裳を黒に統一し、キンキラのリボンでカラーリングしていたのも雰囲気が出ていました。 |
演 技 力 | ◎ | 皆、演技派揃いです。縄田の狂気の目、不安な顔が良い感じです。大和のロボット的な行動と、ボディを計算した可愛らしい動きが魅せます。川村の惚けた演技も、木下の表情が変わらない演技も素晴らしいです。 |
歌 唱 力 | ○ | 大和は良い声をしています。とくにソロナンバーで、パワーのある高音を発揮するのは最高です。もっと地声で唱うナンバーが多いと良かったのでしょうが、コーラス他では揮いませんでした。各人のソロナンバーがありますが、残るメンバーは今ひとつ聞き苦しい感じがしました。 |
ダ ン ス | ☆ | ダンスシーンは多くありませんが、キビキビした動作がよく揃います。若手中心ですが、さすがにSTEPSですね。 |
総合評価 | ◎ | シナリオは小難しい内容でしたが、それなりに面白い演出が多く、楽しめました。スモークとライトの組合せは斬新でしたので、またお目に掛かりたいものです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
Phase(フェイズ) 事務所/Tel&Fax: |
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