ミュージカル作品紹介(第111回) | ||
と も だ ち | ||
■劇 団 ライトリンク・ミュージック ■鑑 賞 日 平成11年9月9日(木) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・中ホール(池袋) ■料 金 全席自由�,800円(前売料金) ■脚 本 スミダガワミドリ ■監 修 堤 栄二 ■音楽・演出 神尾 憲一 ■振 付 谷口 聖一 ■照 明 おにいつみ ■音 響 木谷 晶代 ■衣 裳 ひろさわ 美樹 ■ヘアメイク 内藤 幸恵 ■音楽指導 飯村 育代 ■舞台監督 宮脇 学 |
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キ ャ ス ト | ||
留佳 (濱田 美里) 湊 (秋葉 大介) 小林 (永井 大介) 三葉 (朝田 純子) |
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ス ト ー リ ー | ||
湊が乗っている電車に、高校時代の同級生留佳が乗り込んできた。少し変わり者だった湊を避けるように話す留佳だったが、いつしか会話が成り立っていく。突然泣き出す留佳、彼女は片思いの先輩に告白して失恋してきたのだった。励まそうと昔の話を持ち出す湊、やがて二人の接点も見つかるのだが・・・留佳の下車駅でリミットに。 数年後、留佳が心臓病で亡くなったとの電話があり、あの日にすでに死を覚悟していたことを、湊は知るのだった。告白しなかった後悔がこみ上げる・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | ストーリーはまずまずですが、会話が今ひとつ練れていません。またクルクルとダンスを組み合わせるため、落ち着いた芝居にならないのが残念です。二幕前半で小林&三葉により一幕をパロディで展開する出し物は面白いです。斬新ですが、作品の価値は下げかねませんね。 |
キャスト | ○ | 二人ミュージカルですが、ただ淡々とストーリーをこなすという感じでした。ダンスも軽いものが中心で、歌は今ひとつ、芝居も綺麗すぎる感じでした。パロディ版はアクが強いペアで面白みはありますが、作品中では活きません。 |
ナンバー | ○ | 一流作曲家のメロディですから、素晴らしく綺麗で味があります。しかし歌詞は物足りませんし、シンガーの歌唱力不足もあって冴えません。 「君に会うまで」「StarRoad」がまあまあです。 |
ステージ | ◎ | 中ホールの細分化された昇降ステージを使っていましたが、構図としてはパッとしません。電車の椅子をイメージした長台がありましたが、少し長すぎて雰囲気に欠けました。照明の使い方が上手で綺麗な雰囲気が演出されていました。 |
演 技 力 | ◎ | 濱田は正当派女優だと思いますが、主役にしては存在感の薄いのが気になります。秋葉も印象が薄いので、相乗効果も出ていません。むしろ永井の濃い演技と、朝田のオーバーなお子さま演技をメインにした方が良いのかも。パロディで笑えるのは、本編がシリアスに徹しているからこその面白さですが・・・。 |
歌 唱 力 | ○ | 濱田は声を作りすぎている感じで、声量が不足気味です。秋葉は声を抑えすぎてかすれ気味、やはり声量が不足しています。 |
ダ ン ス | ○ | くるくると動き回るので広すぎるステージは有効に活かされます。濱田は腕も足も高く上がるので基礎は完璧なのでしょうが、魅せるというほどには踊りません。秋葉は少しオーバーアクション気味で、バランスを欠く感じです。 |
総合評価 | ○ | かなり招待券を撒いていた割には客入りが少なかったようです。今回までの三作品は、いずれも性質が違うのですが三部作に仕上げたとのことです。「??」なシーンが多かったので、再構成して再演してみられると良いでしょう。チケット代が2,000円クラスなら、評価◎なんですけどねぇ。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ライトリンク・ミュージック | ||