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ミュージカル作品紹介(第110回)
おいてきぼり
■劇  団 劇団GAYA
■鑑 賞 日 平成11年9月5日(木) ソワレ
■劇 場 名 白井町文化会館・大ホール(白井)
■料  金 全席自由�,800円(前売料金)

■作・演出・制作 相沢 美智子
■監  修 横山 由和      ■歌唱指導 涼木 さやか
■作  曲 安倍 美穂      ■振  付 上原 三香子
■舞台美術 インテリア・エース  ■照  明 ポップアイ
■音  響 IMH
キ ャ ス ト
茜      (坂上 直江)   山田太郎   (ポケ   )
コユビ    (平本  閣)   マリリン   (相沢 育美)
絹代     (海老原淳子)   響子     (坂巻由起子)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 太郎は真面目さと優しさが取り柄の公務員。取り壊し予定の廃ビルに住むホームレス達からも何だかんだと愛されている。そこへ6年前に行方不明になった元恋人が登場する。昔と変わらぬ若さの彼女は、800年も昔に人魚の肉を喰らって不老不死となった半妖怪。そうと知らない太郎は、昔と同じように茜に尽くすのだった。
 茜はつかの間の幸せを得ようと、ニューハーフコユビを兄と呼び、狂人絹代を母と呼び、ヤングな老女マリリンを祖母と呼んだ。ホームレス一家が自活するため、なんでも屋の事業も立ち上げた。しかし、ビルが壊されることになって・・・狂乱する茜。
コ メ ン ト
シナリオ よくある人魚に因む不老不死ネタをコメディ化した作品です。つらつらと登場人物が現れ、会話で繋いでいきますが・・・いささか場当たり気味です。監修・横山氏の名が泣いてしまいそうです。
キャスト メインは比較的個性派だと思いますが、アンサンブルは限りなく素人です。せめて脇役に徹してくれるとまとまると思いますが・・。
ナンバー メリハリがなく、何となく感動を呼び覚まさないナンバーです。多作ではありますが、むしろテーマを絞れば良くなるかも知れません。
ステージ 廃ビルの演出が見事で、アンバランスなほどの手の掛けようです。少ない小道具でホームレスの世界を構築したのも優れています。
演 技 力 ポケ平本はコメディタレントのようですが、息が合っていて楽しいです。とくにポケのマイムは笑いを誘います。坂上も演技派ですが、表情変化に乏しく棒立ちが多くて、少し残念です。相沢もコミカルなオバサンを演じますが、老女らしさには遠い感じです。
歌 唱 力 坂上はソロが多いですが、歌えていないナンバーがあり、全体に響きやメリハリも不足しています。ポケは下手ですし、アンサンブルも問題が多いです。
ダ ン ス 特筆する点はありません。
総合評価 チケット代相応という中身でしたので、オマケの◎。すでに5年目の活動だそうですが、今少しパワーが不足した感じです。ステップスの研修生が混じっているのかも知れませんが、これから奮起するかどうかが勝負だと感じます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団GAYA
 事務所/Tel:0
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