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ミュージカル作品紹介(第109回)
赤 毛 の ア ン 1999
■劇  団 生命のコンサート
■鑑 賞 日 平成11年9月5日(木) マチネ
■劇 場 名 東京国際フォーラム・ホールC(有楽町)
■料  金 全席自由�,000円(前売料金)

■原  案 モンゴメリ作「小説 赤毛のアン
■翻訳・制作 劇団YPA     ■台  本 橋本 真理子
■芸術監督 小池 雅代      ■監  修 小田切 ようこ
■音楽監督・作曲・指揮 尾花 輝代允
■美  術 神吉 善也      ■舞台監督 山下 博之
■振  付 柴垣 裕子,腰塚 なつ子,膳亀 利次郎
■照  明 八巻 文徳      ■音  響 篠原 明夫
■衣  裳 スタジオ順子     ■編  曲 川村 淳
キ ャ ス ト
アン[子役]  (小川 莉奈)   ダイアナ[子役](堀内 綾香)
アン[少女]  (廣田 就子)   ダイアナ[少女](橋本智恵子)
アン[大人]  (武藤 智穂)   ダイアナ[大人](杉本 美和)
マシュウ   (伊東  剛)   マリラ    (堀江真知子)
ベル先生   (五森 大輔)   ソプラノ歌手 (松薗まゆみ)
ギルバート[大](堀江 秀尚)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 田舎の街の駅ホームに少女アンが降り立った。孤児院で育てられた彼女は、働き者マシュウと厳格なマリラを養親として引き取られたのだった。人参色の赤毛にソバカスのアンは、空想の世界に迷い込むが、明るい気のよい女の子だった。さっそく街の学校に入れられたアンは、ダイアナという生涯の友を得たが、クラスメートギルバートと諍いを起こして登校拒否になった。
 ずっと登校拒否でも、まじめに家の仕事をこなしつつ、勉学に励むアン。長いブランクをおいて学校生活に加わるようになった。やがて秀才ギルバートと競いつつ、教員免許を取得した。ようやく養親に報える歳になったとき、マシュウが急病で亡くなってしまった・・・。
コ メ ン ト
シナリオ 初演から4回も手を入れたという本作は、外国小説から起こされたオリジナルで、有名なエピソードを交えつつ簡潔で無駄のない展開を見せます。少しばかり場面展開が早すぎるのが難点ですが、完成度の高いシナリオです。
キャスト アン・ダイアナ・ギルバートがトリプルキャストであり、ベストキャスティングで無いのが残念です。それでも中核は劇団員・研究生で固めてあります。
ナンバー ダンスナンバー「アンダンス・チャールストン」が良い曲です。海外の名曲が多く使われていますが、オリジナルは迫力不足です。
ステージ 駅舎・教会・住居などアニメチックなセットでシンプルなものです。衣裳は押さえ目のカラーで、派手すぎない工夫がされています。
演 技 力 伊東堀江は良き父親と母親を演じています。全体に浮き立ちがちなアンサンブルを抑える役割も果たしています。小川は元気いっぱい。子役らしい振る舞い、大人びた話しぶりで楽しませてくれます。一番アンらしい役回りです。廣田武藤も落ち着いた演技ですが、あまり冴えません。
歌 唱 力 伊東は綺麗なバリトン、松薗は本格派ソプラノですが、それ以外のキャストは見せ場を与えられないのが残念です。
ダ ン ス 総勢60人が踊る「アンダンス・チャールストン」は圧巻です。フォーメーションの変更で手間取ったりしますが、パートに分かれ全体としての調和を演出してくれます。これだけは☆ですが、残りはまあまあの水準に感じました。
総合評価 歌唱力の実感できるオリジナルナンバーを増やして欲しい感じです。選曲された名曲は良い曲ばかりですが、それだけに借り物の雰囲気が先行してしまいます。コンサートシーンのダンスはもう少し強化して欲しいと感じます。
トリプルキャストを止めて、ベストキャスティングを組んで欲しいところですが、慈善活動でもあり多くのキャストを使いたい意向もあるようで、難しいでしょうか。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
生命のコンサート
 事務所/東京都渋谷区千駄ヶ谷1−30−10   Tel:
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