ミュージカル作品紹介(第105回) | ||
てっぺんで月をみよう | ||
■劇 団 トレジャートレイン ■鑑 賞 日 平成11年8月28日(土) ソワレ ■劇 場 名 スフィアメックス(天王洲アイル) ■料 金 全日全席自由�,000円(前売料金) ■演 出 惠 ■脚本・作詩 長田 育恵 ■作曲・音楽監督 小林 徹也 ■照 明 大屋 惠一,高円 敦美 ■音 響 志和屋 邦治 ■振 付 鈴木 佐恵子 ■衣 裳 内村 真里 ■美 術 小沼 航士 ■小 道 具 安藤 めぐみ ■歌唱指導 井出 恵子 ■舞台監督 赤坂 有紀子 ■制 作 澤田 港 |
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キ ャ ス ト | ||
恭子 (高杉 裕子) 耕平 (松井 宗但) まどか (山口 美絵) 優子 (大北 雅世) メグミ (内村 真里) 千夏 (熱海 純) 亜矢 (服部 友美) 辻堂 (小浅 和大) 光子 (柴田なつみ) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
カメラマン志望の会社員耕平は、マンションの屋上へ月を観に行くという恭子に興味を持った。恭子はいつかメトロポリタン美術館で働くことを夢見ているが、近所でまどかが経営する趣味の良い画廊で働けることになった。その活き活きした表情につり込まれる耕平は、恭子をモデルにしてコンテストに応募した。 ところが画廊へ自称コンサルタント亜矢が出入りするようになって、画廊の雰囲気は悪化した。彼女の薦めで次々に絵画を仕入れるのだったが、それらが評論家辻堂により贋作と見破られて・・・。事態に慌てたまどからスタッフは離散し、恭子は街頭で知り合った絵描き千夏の作品展示を思い立った。展示は成功し、耕平の作品も入選が決まった。そして・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 流れるように綺麗なストーリーでしたが、恭子と画廊の関係が今ひとつ描けていなかったことと、亜矢の暗躍があっさりしすぎたことが残念です。70分程度の限られた時間では難しいかも知れませんが。 |
キャスト | ◎ | おそらくオーディション採用と思われますが、まずまずの水準のキャストだったと思います。「グッド・バイ」で好演していた3人が出ていたのも良かったです。 |
ナンバー | ○ | メロディはテンポ良く美しいですが、歌詞が単調で平面的でした。おそらく歌詞がメロディを意識していないと感じました。「何を信じたら」「輝く夜に」がまずまずです。 |
ステージ | ◎ | ちょっとした小道具と11枚の模写絵だけで画廊の雰囲気を演出したのは、見事です。千夏の書いたという作品もなかなか良い風景画でした。全員が耳マイクをしていた割に音の入りが悪かったのが惜しまれます。またマイクが目立ちすぎましたね。 |
演 技 力 | ◎ | 高杉はボーッとした印象がありますが、あふれ出すようにセリフを語る様子が☆。良い笑顔を見せますが表情変化に乏しいのが難点です。松井は好青年を演じようとしていましたが、タメが有りすぎてクサイ感じでした。画廊三人娘は演技過剰でした。小浅はショートな出番でしたが、結構渋く決めていました。山崎は演技派のようですが、見せ場が少なかったですね。 |
歌 唱 力 | ◎ | 高杉は綺麗な声をしていますが、少し弱い感じです。とくにコーラスでは、ほとんど遠慮して声のトーンが落ちるのが残念です。松井は声を作りすぎていて物足りません。熱海はもう少しパワーをアップしてくれると良くなると思います。 |
ダ ン ス | ○ | オリジナルで複雑な動きをするダンスでした。振付の難しい要求によく応えていたように感じましたが、あまり訴える点のないダンスでした。また中盤以降にダンスらしいダンスがないのも残念です。 |
総合評価 | ◎ | 高杉は22歳の有望株。「グッド・バイ」よりも技能がアップしたように思います。しかし頼りなさそうなのは、演技ばかりでも無いようです。コーラスでも群舞でも自信をもう少し持ってステージに立ってくれると良いかな、と思います。どこかの劇団に根を張って頑張ってくれることを期待します! |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
トレジャートレイン 事務所/東京都中央区新川2−27−4−2906 Tel: |
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