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ミュージカル作品紹介(第61回)
グッド・バイ
■劇  団 フール・オン・ザ・ヒール
■鑑 賞 日 平成11年2月24日(水) ソワレ
■劇 場 名 北沢タウンホール(下北沢)
■料  金 全席自由�,000円(前売料金)

■演  出 高橋 和夫     ■原  案 佐藤 史久
■脚  本 長田 育恵     ■作  曲 関口 嘉顕
■照  明 岩下 由治     ■音  響 浦川 学
■振付・衣裳 高島 悦子    ■美  術 室河 真由美
■制  作 澤田 港,有岡 直美
■主  催 ART PRODUCE TRIA
キ ャ ス ト
優作     (小浅 和大)   公一     (志賀  正)
佳代     (高杉 裕子)   ガブリエル  (斎藤  修)
ミカ     (飯泉 夏紀)   高柳     (内村 真里)
遠藤     (高橋  希)   川崎     (安藤めぐみ)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 商社エリートである公一は、自動車事故で死んでしまった。現実を直視しない公一に自称・浮遊霊優作が話しかけてくる。一方、見習い天使ミカがやってきて、天界へ上ろうと誘う。そこへ佳代がやってきて、自動車事故に巻き込まれそうになる・・・ミカは天界の規則に逆らって佳代を救ってしまった
 悪あがきをする公一は、佳代は自分の彼女で、自分を失った悲しみを癒してやりたい、と出任せを語り一週間の猶予を貰った。そして佳代を説得して、共同生活を始めることになった公一だが・・・
コ メ ン ト
シナリオ 堕天使優作というプロットは無理があるように感じましたが、全体を通してストーリー性は良く、会話も練られていました。
キャスト 芝居の質は高く、良質の俳優さんが集めてありました。全員発声が綺麗で、声の通りが良いのです。だから広いホールでマイク無しでもできるのでした。
ナンバー ナンバーは「さわやかなコントラスト」「ビリーブあなただけを」の2曲のみでした。何となくパッとしないナンバーでした
ステージ ステージ両脇に建築用足場が組み上げられていて、センター奥に三枚の大きな垂れ幕がありました。幕は場面切り替えに役立っていましたが、今ひとつ意味が分かりませんでした。小道具の机が斬新なスタイルでした。
演 技 力 やや表情は硬いながらも、面白い芝居を見せてくれます。小浅飯泉が上手く、志賀もなかなかでした。安藤のとぼけた演技も楽しめました。
歌 唱 力 飯泉は高音が良かったのですが、声にやや伸びがありませんでした。高杉は張りと伸びはまずまずですが、高音がかすれ気味でした。二人とも声質は良かったので、今後に期待します。
ダ ン ス 天使の乱舞を表現するために、モダンダンスをアンサンブルが繰り広げます。ただし単調のため、あまり良い物には感じませんでした。せっかくなので振付にも工夫が欲しいところです。
総合評価 ストレートプレイとしての完成度は高いと思いますが、アピール度はやや弱い感じがします。ミュージカルと銘打った割にはナンバーが2曲と少ないので、ナンバーの充実とダンスのレベルアップに期待します。
高杉は少し印象が薄いですが、注目株です。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
フール・オン・ザ・ヒール
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