ミュージカル作品紹介(第96回) | ||
新・ピーターパン | ||
■鑑 賞 日 平成11年7月31日(土) マチネ ■劇 場 名 新国立劇場・オペラ劇場(初台) ■料 金 全席指定�,100円(JCB貸切料金) ■原 作 ブロードウェイ「ピーターパン」 脚 本:ジェームズ・M・バリー 作 曲:ムース・カーラプ 作 詞:キャロリン・レイ ■演出・潤色・訳詞 釜 紹人 ■翻 訳 秋島 百合子 ■音楽監督 宮川 彬良 ■美 術 堀尾 幸男 ■照 明 原田 保 ■衣 裳 小峰 リリー ■音 響 大坪 正仁 ■振 付 玉野 和典 ■ヘアメイク 服部 真樹 ■殺 陣 渥美 博,亀山 ゆうみ ■声楽指導 泉 忠道 ■舞台監督 廣田 進 ■フライング ロバート・W・ディーン,松藤 和宏 ■アニメーション 八島 善孝 |
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キ ャ ス ト | ||
ピーター (笹本 玲奈) フック/パパ (古田 新太) ウェンディ (小沢 真珠) ママ (福麻むつ美) リリー (梅村 陽子) スミー (村木 仁) ジョン (鹿嶋 優子) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
空を飛ぶ少年ピーターは、毎夜ウェンディ家の様子を覗きに来ていた。ママの話す物語をネバーランドの子供達に聞かせるためだ。ある夜、ウェンディはピーターに出会い、二人の弟と一緒にネバーランドへ出掛けたのだった。 ネバーランドでは、フック率いる海賊と、リリー率いるインディアンが対立し、ピーター率いる子供達も巻き込まれていた。子供達はピーターを父に、ウェンディを母に、つかの間の家族ごっこを楽しむのだったが・・・。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 名作を題材にしていますが、ストーリーがしっかり整理されていませんでした。タイガー・リリーの位置づけや、ウェンディらがピーターを残して帰ろうとする理由などが明確でなかったのが残念です。オープニングのパパやナナに関わる部分も冗長でしょう。 |
キャスト | ◎ | ファミリー向けという点では、適したキャストだと思います。ど派手な海賊スタイルは笑えますし、子供役も演技派でした。しかしピーター以外が皆20歳以上というのはバランスとしてどうかな、と感じます。 |
ナンバー | ◎ | ピーター唱う「遠いメロディ」「アイム・フライング」が良かったです。あとは単調でパッとしないものが多かったですね。 |
ステージ | ◎ | 電飾を巧みに使った演出が冴えます。ゴテゴテした作りは否めませんが、ネバーランドも海賊船も子供ウケする良い出来だったと思います。とくに海賊の衣裳やメイクも面白いです。 ピアノ線を使ったフライングは、左右前後へ巧みに操縦されて素晴らしいです。かなり自然な動きを意識したようで、驚きに値します。 |
演 技 力 | ◎ | 笹本は若干14歳ですが、ステージを圧する見事な演技力を発揮しています。表情・仕草・発声のいずれも年長のキャスト達を圧していました。小沢は年齢を幼く見せようとオーバーアクション気味で、やや興醒めしました。古田はお茶目で怖くない海賊を演出していました。素晴らしいコメディ俳優です。個人的には村木の演技を愛します。 |
歌 唱 力 | ○ | 笹本のアルト声がまずまずです。アクションが多いせいか、歌い疲れしそうなシーンも散見されました。古田も良い声をしているようですが、発揮されたのはほんの一部でした。 |
ダ ン ス | ◎ | 梅村以下で魅せるインディアンダンスは素晴らしいです。しなやかな動き伸びやかな動き、リズミカルな動きを見せていました。男性ダンサーはバク転なども披露し、ダンス力の高さを示していました。子供役のダンスは切れが今ひとつで、玉野の振付が惜しい感じです。笹本のワイヤーを活かしたダンスは斬新ですが、タップは物足りませんでした。 |
総合評価 | ◎ | 全体的に面白い作品でした。ストーリーの難解さと、子供役の年齢あるいは演技力と、歌唱力に難を感じましたが、いずれ克服されるのでしょう。演出ではイルミネーションを活かしたものが多かったのですが、なかでもティンカーベルのアニメーション投影による手法は秀逸でした。ティンクを人間が演じると違和感が増すだけに、良い出来でしたね。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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