ミュージカル作品紹介(第87回) | ||
TIP・TAP・TOP | ||
■劇 団 大久保企画 ■鑑 賞 日 平成11年6月25日(金) ソワレ 平成11年6月27日(日) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場 小ホール2(池袋) ■料 金 全席自由,500円(前売料金) ■脚 本 湯山 きょう子 ■音 楽 広川 典男,佐藤 光義 ■振 付 高橋 しん子,橋本 美江,大久保 良太 ■音 響 藤井 正昭 ■照 明 シムライツ ■舞台監督 土居 三郎 ■制 作 植野 雪子 ■衣 裳 村田 和世 ■歌唱指導 佐藤 光義 ■プロデュース・製作 大久保 千鶴子 |
||
キ ャ ス ト | ||
花田 (山部 薫丸) 横山 (岡 博之) シンガー (加藤阿紗美) 倉沢 (麻丘 美頼) TAPダンサー(橋本 美江,高橋 しん子) シゲル (幸野 友之) ほか多数 |
||
ス ト ー リ ー | ||
花田は自分の手でミュージカルを作りだそうと決心し、相棒の横山を連れて俳優スカウトの旅に出掛けた。しかし収穫はなく、劇団員養成所でも冷たくあしらわれる。ところが、置き忘れてきたオーディションのちらしが撒かれていて、次々に優秀な応募者が集まってくる。家を出て名女優になった愛妻の倉沢も帰ってきて、花田の念願の作品が上演される・・・ | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | ストーリーの間にコント・ショー・漫才があるよく分からないオムニバスもどき作品です。会話は結構練られてあり、ショートながらも面白い作品でした。 |
キャスト | ◎ | ダンスが上手いキャストと、芝居が上手いキャストと完全に分離していたようです。両方とも上手くないアンサンブルもあったようですが、単に演出の影響だったのかは分かりません。 |
ナンバー | ○ | 加藤が作詞・作曲だという「運転免許」はヒップホップ系ダンスと併せてテンポの良く聞き心地の良いナンバーでした。残りはダンスが中心で、歌詞的に優れているナンバーはありませんでした。 |
ステージ | ◎ | ステージの後方半分にバンドを配置し、前方を街路に見立てるというもので、究極のシンプルステージでした。衣裳はカラフルなものが多く、ダンスシーンごとに違えていましたので、ずいぶんコストが掛かっているようでした。 |
演 技 力 | ◎ | 目立った演技はありませんでしたが、一応幸野と橋本のコントは楽しい仕上がりでした。 |
歌 唱 力 | ◎ | 加藤はシンガーソングライターを売りにしているらしく、それなりに素晴らしい声をしています。残りのキャストからは良い声が聞けませんでしたので、ややオマケの◎。 |
ダ ン ス | ☆ |
タップが3本ありましたが、中でも高橋と橋本が踊る「リズムタップ」は最高に素晴らしいものです。前半はスリッパなどで音を取りながら、後半は息を合わせてトリプルなど絡めた見事なタップでした。 次に「ウィル・ロジャース・フォーソーズ」の振付が良く、大人数の割にはダンスも揃っていました。一幕のターンとジャンプを組み合わせた2本のダンスは、なかなか揃わずに見苦しい感じがしました。 |
総合評価 | ◎ |
「脱力系ミュージカル」と称して、何回も落とすことを狙ったという本作は、迫力あるダンスと吉本系コントが盛り込んでありました。その分だけシナリオはバラバラな印象を受けました。中でもエンディングは尻切れトンボに終わってしまったのが残念でした。 でもダンスだけで元が取れましたので、2回も観に行った上に大久保さんの握手を頂戴しました。次回作にも期待しています。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
||
ア ク セ ス | ||
大久保企画 事務所/東京都豊島区南池袋1−20−1 Tel: |
||