ミュージカル作品紹介(第80回) | ||
アイルビー・オン・ マイウェイ | ||
■劇 団 Theaterical Rapturerous Company ■鑑 賞 日 平成11年5月20日(木) ソワレ ■劇 場 名 アドリブ小劇場(浅草橋) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■原 作 千葉県立市川東高校演劇部脚本・他 ■構成・脚色・作詞 BOB・内海 ■演 出 小林 裕 ■音 楽 羽岡 佳 ■振 付 中村 信夫 ■美 術 石井 みつる ■照 明 鵜飼 守 ■音 響 斎藤 美佐男 ■衣 裳 K・ARI ■舞台監督 赤垣 正樹 ■歌唱指導 信太 美奈 ■制 作 渡辺 直子,田中 小百合 |
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キ ャ ス ト | ||
ひかり (中村 紀子) あき (國田 美和) みどり (田中小百合) ゆき (小林 美希) たもつ/教授 (三浦 哲郎) コバ (川北 良介) さとる (正田 大介) リル (MINA) フランス坂 (帆足 敏) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
ホームレスにコントを見せるひかり達は、オーディションの失敗が原因で仲間割れをしてしまった。ひかりとあきはホームレスとの出会いになった横浜の女性リルを訪ねることに決めたのだったが、ホームレス仲間さとるにしか会うことしか出来なかった。さとるはホームレスのために市会議員選挙に立候補すると言い出し、仕方なくひかり達も手伝うことになった。 一方、横浜で無免許放送を続ける「星の砂」放送局があった。短い放送時間に盛り沢山な番組を演出し、悩み多いリスナーを支える「星の砂」は、人類の希望P250というものを探し始めた。「星の砂」には何故かリルに関する情報が多数寄せられた。上海リルとは・・・誰? |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 話の出来はまずまずでしたが、公演間近に盛り沢山にしたのが裏目に出たようです。90分の公演予定時間が160分にまで膨らんで収拾が着いていませんでした。したがって低めの評価です。 |
キャスト | ◎ | 客演には個性的なキャストを揃えています。劇団員の場合、歌唱力はあるものの演技力は少し不足していました。 |
ナンバー | ◎ | 田中の歌う「おやすみなさい」は☆。テーマの「アイルビー・オン・マイウェイ」も綺麗なナンバーでした。それ以外があまりパッとしなかったのが残念です。 |
ステージ | ☆ | 後方にちょっとした階段ステージを設けたシンプルなものでした。小道具がなかなか楽しいものが多く、放送局で擬音を作成する道具や、選挙の幟など手が込んでいました。 |
演 技 力 | ◎ | 正田、三浦、川北が面白い演技を披露してくれます。田中は発声が良く、ステージでの映えを計算した細かい仕草を演出して☆。女優では中村が次ぐ感じでしょうか。 |
歌 唱 力 | ☆ | 田中の透明感あふれる歌声は☆。小林とのデュオは調和が取れていました。MINA、國田のソウルが籠もった歌い方も見事です。残りのメンバーもそれぞれ個性ある歌いぶりで素晴らしいものでした。 |
ダ ン ス | ○ | 特筆する点はありません。何となくフワフワと中途半端な出来味でした。 |
総合評価 | ◎ | 旗揚げ公演ということですが、シナリオを除いてはまずまず良い出来でした。あとはプロパーの劇団員でどこまで頑張っていけるかででしょうか。田中が有望株、正田、中村あたりを核にして成長して欲しいです。 蛇足>何人かメンバーから抜けてしまわれたそうです。田中、中村には期待したのですが、残念です。できれば再演もというお話でしたので、再演が実現することを期待しています。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
Theaterical Rapturerous Company | ||