ミュージカル作品紹介(第78回) | ||
ゴブリン・マーケット | ||
■劇 団 薔薇カス社 ■鑑 賞 日 平成11年5月16日(日) マチネ ■劇 場 名 東京芸術劇場・小ホール2(池袋) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■原 作 オフブロードウェイ「ゴブリン・マーケット」 脚本・作曲:ポリー・ペン 脚 本:ペギー・ハーモン 作 詞:クリスティーナ・ロゼッティ ■訳詞・演出 忠の仁 ■邦 訳 南 真紀子 ■振 付 福島 桂子 ■美 術 野村 真紀 ■照 明 高山 晴彦 ■音 響 小沢 高史 ■衣 裳 加賀 志美子 ■舞台監督 上田 実 ■演 奏 國井 雅美 ■制 作 南 真紀子,橋本 尚子 |
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キ ャ ス ト | ||
リジー (福島 桂子) ローラ (森奈みはる) | ||
ス ト ー リ ー | ||
リジーとローラは仲良し姉妹。自由気ままなローラは、優しく包み込んでくれるリジーに、何かと対抗意識を持っているらしい。ある森へ出掛けた日、ゴブリンの商人たちが売り歩く禁断の果実を買ってしまう。その果実はとても冷たく、とても瑞々しく、とても甘い。果実を堪能して家に帰ってきたローラは、その翌日から幽鬼のように変わってしまう。リジーは手を尽くしたが甲斐なく、自ら森へ出掛けてゴブリンから禁断の果実を買い求めようとするのだった。人の良い商人を装ったゴブリン達は、突然に豹変して・・・ | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | ストーリーはすっきりしており、分かり易いです。序盤の言葉遊びがやや冗長だったことと、ゴブリンについてほとんど説明がなかったこと、が少し残念です。しかしオフで超ヒットというのは信じがたいですね。 |
キャスト | ◎ | リジーとローラの二人芝居ですが、一人黒子役が出ていました。この黒子役は誰なんでしょう? |
ナンバー | ○ | どうもサラッとしたものが多くてはっきりしませんでした。「過ぎ行く日々」「似た者姉妹」がまあまあ良かった感じですが、シンガーに救われたという感じがしました。でも訳詞は音韻に配慮してあり、なかなかの出来でした。 |
ステージ | ☆ | レース状の布を何本かのロープで吊り下げてテントを表現していました。ロープ繰りが見事な演出を見せていました。バックの森をイメージした大道具もシンプルでしたので☆。小道具も二つの収納箱や布きれ、スポンジの果物ほかシンプルでした。 |
演 技 力 | ☆ | 福島はキビキビした演技を見せ、随所にアレンジしたらしい楽しい仕草が加わります。「FAME」では大活躍だった森奈は、少し福島に負けている感じがしましたが、結構イケテいる感じでした。 |
歌 唱 力 | ☆ | 福島も森奈も張りと伸びのある声を出し、かなりの高音まで澄んだ声を聞かせてくれます。ナンバーが単調なのが残念ですが、それをカバーして余りあるだけの美声でした。 |
ダ ン ス | ○ | フワフワとした軽やかなダンスを見せますが、あまり目立ったものではありません。森奈のキビキビしたダンスに期待したのですが、輸入作品だけに仕方がないですね。 |
総合評価 | ◎ | 原作は分かり易いストーリーという点を除いてパッとしません。福島&森奈の組合せはなかなか楽しいので、今後のオリジナル作品展開に期待します。 受付で手持ちブタさんだった、忠の仁先生と握手をしてきました。間近には何度か見ましたが、話しかけたのは今回が最初です。ウチは先生の絡んだ作品がすでに10本近いのであります。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
薔薇カス社 事務所/Tel: |
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