ミュージカル作品紹介(第76回) | ||
フォーティセカンド・ストリート | ||
■劇 団 東宝ミュージカル ■鑑 賞 日 平成11年4月24日(土) ソワレ ■劇 場 名 日生劇場(日比谷) ■料 金 全席指定 S席10,100円(JCB貸切料金) ■原 作 オン・ブロードウェイ「42nd Street」 作 曲:ハリー・ウォーレン 作 詞:アル・デュービン 脚 本:マイケル・ステュワート,マーク・ブランブル 演出・振付:ガウワー・チャンピオン ■翻訳・訳詞・演出 青井 陽治 ■振 付 藤井 真梨子,上島 雪夫 ■音楽監督・歌唱指導 山口 e也 ■装 置 倉本 政典 ■照 明 塚本 悟 ■音 響 大坪 正仁 ■衣 裳 宇野 善子 ■製 作 酒井 喜一郎,宮崎 紀夫 |
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キ ャ ス ト | ||
ペギー (涼風 真世) ジュリアン (錦織 一清) ドロシー (寿 ひずる) アン (春風ひとみ) ロレイン (森奈みはる) マギー (冨士眞奈美) ビリー (本間 憲一) パット (加納 竜) バート (花王おさむ) アンディー (本間 仁) アブナー (山田 芳夫) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
父親の意志を継いで名演出家を目指すジュリアンは、新作ミュージカルを引き下げてブロードウェイに乗り込んだ。踊り子達のオーディションを済ましたものの、主演ロザリーはダンスが下手なのが心配。しかしロザリーのパトロンアブナーをスポンサーから外せないため、渋々稽古を立ち上げるのだった。そこへオーディションに遅れてきたペギーが・・・技能に惹かれたジュリアンは特例で採用した スポンサーの意向でラブシーンを省かされて苦心惨憺。ようやくの初演で、ロザリーがペギーに接触して骨折。解散を宣言するジュリアンに、劇団員達はペギーを主演にしての続演を要望。田舎へ引き上げようとするペギーの説得に向かうのだが・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 筋立てはシンプルで分かり易く、上演時間も150分と手頃です。シーンごとの時間配分もよく見せ場も散りばめられています。ただし、やや淡白です。 |
キャスト | ◎ | アンサンブルも頑張っていますが、ややパワー不足に感じます。ベテランキャストも個々には素晴らしいのですが、何となく統一感が感じられません。 |
ナンバー | ◎ | 古き良き時代のブロードウェイ調で、戦後ミュージカルにしては異色です。曲調としては「フォーティーセカンド・ストリート」がお奨めで、「ブロードウェイの子守歌」もなかなかです。ナンバーの歌詞は翻訳が不味いです。忠実な対訳を目指したようで、詩的感覚が全く感じられません。 |
ステージ | ◎ | ステージは比較的地味なカラーで、階段やボードの使い方が上手です。セットには派手な電飾が使われており、いささかケバケバしいです。衣裳も原色系の派手なものが多いですが、結構マッチしていました。 |
演 技 力 | ☆ | 涼風、錦織は抜群です。冨士も本間憲一も自然な振る舞いが良いですね。異色では花王がなかなか研究を重ねている感じです。 |
歌 唱 力 | ○ | 涼風の聴かせるナンバーが少なく、錦織は終始かすれた声だったのが残念です。寿はインパクトが弱い感じです。アンサンブルのコーラスは比較的揃っていましたが・・・。 |
ダ ン ス | ◎ | 緞帳が上がると同時、オーディションシーンほかでタップダンスが多用されます。なかなか圧巻ですが、40人近いタップのはうるさいです。寝台列車のシーンほかは力不足でしょうか。しかしダンサーの足は一様に細いですね。普通足の太いダンサーが多いと思うのですが・・・趣味なのかな? |
総合評価 | ◎ | ダンスが単調気味なのと、ナンバーの力不足が残念です。プログラムでは名曲揃いと謳っていますが、名ナンバーは二本限りですね、非常に惜しい感じがします。 どちらかと言えば、カーテンコールだけの方が盛り上がる感じですね。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||