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ミュージカル作品紹介(第75回)
隣 の 宇 宙 人
■劇  団 天狼プロダクション
■鑑 賞 日 平成11年4月19日(月) ソワレ
■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■原  作 栗本薫著「隣の宇宙人」(早川書房)
■脚本・演出・作詞・作曲 中島 梓(栗本 薫)
■振  付 酒井 美佳      ■照  明 武藤 聡
■音  響 岩下 雅夫,佐野 貴子
■衣  裳 菊田 光次郎     ■音  楽 平井 光一
■舞台監督 姉帯 修司      ■製  作 C−COM
■プロデューサー 今岡 清
キ ャ ス ト
ヘロム    (石原 慎一)   権田原昭一  (佐藤  昇)
権田原ウメ子 (くじら  )   権田原姫子  (花木佐千子)
権田原玉子  (葛城 七穂)   権田原賢一  (原田 優一)
ウルドラマンA(水木 竜司)   ナマーコ   (中山  浩)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 権田原家にヘロム一家が居候することになった。ヘロムは両手に鋏を持つザリガニ型エイリアンで、生殖能力を持たないが殆ど人間と変わらない。ヘロムを引き受けた昭一は毎日飲み歩いてばかりで、自然ウメ子が面倒を見ることになった。しかしウメ子にも今の生活に不満があり・・・素直に相手をできない。
 長男賢一は受験で不安定な中学生、長女姫子は不倫の破綻で沈みがちのOL、次女玉子は付き合った女子高生に振られて失恋中の大学生。ウソを言わずテレパシーで話ができるヘロム一家は、やがて権田原家に馴染んでいく。家の中には、怪しいナマーコウルドラマンなど宇宙人が徘徊するようになるのだが・・・
コ メ ン ト
シナリオ 売れっ子作家だけあって着想は面白いのですが、ミュージカルの脚本としてはかなり問題を感じます。とくに冗長な構成が多く、それでいて伏線が見えない行き当たりばったりでした。とくに二幕の家庭崩壊は蛇足に過ぎるのでは?
キャスト 芝居の役者さんとしては面白いのですが、ときどき素の演技に戻るのが難点でしょうか。商業公演であることを意識できていないかも知れません。
ナンバー 格別なものはありません。13本と比較的多いのですが、芝居が長すぎてナンバーが付け合わせに終わっているのも残念です。
ステージ リビングをイメージしたステージを終始通します。これは驚きを感じますね。ステージを端から端まで使うのも優れていますし、客席も何度か使っていました。少し小道具が多すぎるのが難点でしょうか。
演 技 力 くじらの演技力は☆。佐藤はストレートプレイ向きで、やや力みすぎです。水木中山の掛け合いは楽しいですが、難しい感じですね。アドリブは楽しいものでした。
歌 唱 力 ナンバーがパッとしないことも理由ですが、目立った歌唱はありませんでした。花木のソロ・デュオは聞かせますが、どちらかといえばカラオケ調でした。
ダ ン ス コメントするほどのものはありません。
総合評価 ストレートプレイに徹すれば良い作品となるかも知れませんが、ミュージカルとしてはオマケの◎。コメディとしても単発の笑いが主で、全体としての面白さに欠けていたのが残念です。10回目の公演という話ですが、いささか手慣れ過ぎている心証も受けました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
天狼プロダクション
 事務所/東京都新宿区矢来町109   Tel:
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