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ミュージカル作品紹介(第65回)
青    空
■鑑 賞 日 平成11年3月5日(金) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,300円(前売料金)

■原  案 乗越 たかお
■演出・振付 中村 龍史    ■脚  本 中村 留美子
■監  修 瀬川 昌久     ■音楽監督 八幡 茂
■美  術 中村 公一     ■タップ振付 本間 憲一
■衣  裳 山本 皓子     ■照  明 西川 園代
■音  響 井上 正弘     ■舞台監督 木崎 宏司
■企画・プロデュース 江口 剛史
■制  作 松田 英夫,樋口 正太
キ ャ ス ト
川畑文子   (土居 裕子)   白幡石蔵   (曾我 泰久)
川畑春代   (諏訪マリー)   小林時夫   (水谷あつし)
ベティ    (吉田ひかる)   二見安寿   (原 千果子)
ス ト ー リ ー
 日系二世の春代は、歌にダンスに才能を持つ娘文子のステージママとして大活躍する。夫の反対を押し切って娘をNYへと押し出し、ブロードウェイの舞台を踏ませることに成功した。もちろん文子の才能が認められてのことである。しかし日系人がブロードウェイで活躍するにも限界があり、文子は日本へ渡る決心をした
 日本では石蔵とパートナーを組んで一世を風靡。地方巡業もヒットを飛ばし、日本劇場のこけら落とし公演のプロデュースを依頼される。構成・演出・主演を兼ねるのに忙しい文子に、軍拡路線をひた走る軍隊の圧力がのし掛かってくる
コ メ ン ト
シナリオ 実在したミュージカルスター川畑文子の実話に基づいて構成されています。地方巡業など冗長なシーンも多いですが、楽しいコメディーに仕上がっています。文子パパが死んだシーンは取って付けた感じで中途半端でした。外人父子のシーンも活きてこないので無駄かも知れません。
キャスト それぞれにパワーを持った個性的なキャストになっています。97年の初演と比べて大幅なキャスト入れ替えがありました。
ナンバー ララバイ・オブ・ブロードウェイ」「ストライク・アップ・ザ・バンド」「貴方とならば」というジャズの名曲が目白押しです。一方で、主題歌の「青空」も良いナンバーですが、位負けなのか、少し力不足に感じました。
ステージ 天井から吊り下げた大判の可動壁が二枚スライドしながら場面展開をテンポ良く進めます。パネルに続いてみせる登退場の見事さ、手早く衣裳替え・化粧替えを見せる素早さが高く評価できます。ステージに参加してくるバンドマン達も映えます。
演 技 力 土居の若々しい演技は、身振り表情も交えてあって、なかなかです。外人独特の日本語表現と、中途半端な関西弁も良かったです。曾我の演じる泥臭い役回りも良かったのですが、ちょっとバランスを欠くところも見受けられました。
歌 唱 力 諏訪のパワー溢れる歌唱はバツグンですが、見どころが少ないのが残念です。土居のナンバーはショーの一部として唱われるため、感情移入は難しい感じがしました。二幕以降でパワーが増してくるのが、素晴らしいものでした。
ダ ン ス 曾我のタップも良かったのですが、マリアートのタップを見た後では色褪せました。子供っぽい仕草から一転して見せる、土居の大人っぽいショーダンスには魅了されます。その他、曾我が二色見せる野人ダンスも楽しいところです。
総合評価 土居の個性によって光り輝く感じがします。サブキャストとの相乗効果に支えられていることも事実ですが、自由奔放で若々しい文子を見事に演じられる人材としては貴重なのではないでしょうか。ちなみに土居は、旧・音楽座の看板女優でした。
シナリオとキャストに大幅な修正を加えたという本作、これから全国公演ですが、プログラムを用意してくれないのは、何か理由があったのか?「お客様参加型看板」という趣向があり、旗を振ったり、声を出したり、拍手をしたりと面白い演出がありました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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