ミュージカル作品紹介(第64回) | ||
ザ・ミュージカル・マン | ||
■劇 団 マリアート ■鑑 賞 日 平成11年2月27日(木) マチネ ■劇 場 名 東京芸術劇場・中ホール(池袋) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■脚本・演出・振付・作詞 玉野 和典 ■プロデュース 松本 真理,木枝 遊子 ■音 楽 丹内 真弓 ■美 術 升平 香織 ■照 明 小川 幾雄 ■音 響 佐藤 日出夫他 ■舞台監督 小野寺 悟,黒田 大輔,岡林 真央 ■制 作 羽鳥 佐知子,中原 春代,竹葉 有紀 |
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キ ャ ス ト | ||
柏木徹 (玉野 和典) 橘直樹 (岡 幸二郎) 福田剛 (駒田はじめ) 深見賢司 (宮内 良) 香川亜美 (桜井 智) 名取純子 (幸 和希) 原良江 (福島 桂子) 馬場健 (井上 一馬) 近藤隆平 (縄田 晋) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
風通しが良く元気溢れる会社として有名な、辣腕会長が一代で築き上げた大商社。その会長が急死し、その遺言によりミュージカル課が新設された。生前仕事よりもミュージカルを愛した会長は、ミュージカル・コメディを作ることを課し、その課長にはボンボン社長剛を任命していた。 俳優は、課長剛と、創業メンバー柏木、元会長秘書、営業部若手、総務部若手、食堂のおばちゃんの6人。東京奥地のボロ倉庫で練習に励み、三カ月以内に会長ボディーガードだった橘を笑わせる作品を作らなければ、全員解雇だという。しかし実は副社長に操られる顧問弁護士深見たちの陰謀が・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 序盤と終盤は良くプロットも面白いのですが、中盤で勢いを無くしてしまうのが残念です。シークレットサービスや取り立て屋のエピソードは笑えるものの蛇足の感がありました。即妙なギャグが多く、観客を見事に引き込んでいました。 |
キャスト | ☆ | メインキャストは面白いキャストが集まっています。また岡を使ったのは正解でしょうね。観客の多数が岡ファンで占められていましたので。 |
ナンバー | ◎ | 「我らビジネスマン」「我がカンパニー」「夢をあきらめない」がフルコーラスでお奨めです。岡が裏声で熱演する「歌は心よ」もすっご〜〜く楽しかったです。 |
ステージ | ◎ | ステージを4×7の28区画に区切り、そのうち21区画が個別に制御される昇降ステージになっています。とくに序盤では目まぐるしく昇降して動きを表現しています。 |
演 技 力 | ☆ | 玉野のオヤヂ役は面白かったですね。剽軽な愛されるパパでもありました。岡のシークレットサービス・メンバーを引き連れての演技は楽しく、女装して歌唱指導をするシーンも面白かったです。個人的には個性的な福島に注目してました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 個々人の歌唱力を見る機会はありませんでした。コーラスは良く揃っていますが、途中途中に入る個人のフレーズは消え入る感じでした。一押しは女声での岡ですが・・・ |
ダ ン ス | ☆ | なんと言ってもタップです。20人以上のタップが見事に揃います。ただタップは使いすぎの感じがしますね。もう少し普通のダンスも増やして欲しい感じがします。カーテンコールで柏木が披露したタップは超一流だと思います。 |
総合評価 | ☆ | 中盤のドタバタが惜しまれるものの、全体としては☆を付けざるを得ないですね。しかし岡が抜けてしまうと全体としての纏まりには欠けるでしょう。あまり一人の俳優に依存してしまうのもどうかと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
マリアート 事務所/東京都中野区中央2−4−3 Tel: |
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