ミュージカル作品紹介(第63回) | ||
ぼくらの時代 | ||
■劇 団 舞台企画タキオン ■鑑 賞 日 平成11年2月25日(木) ソワレ ■劇 場 名 ブディストホール(築地) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■原 案 小説「ぼくらの時代」栗本薫作 ■脚色・演出 小林 毅 ■音 楽 姫 ヤスコ ■振 付 高井 義則 ■照 明 中山 仁 ■楽器指導 妻木 隆 ■制 作 佐竹 悠 |
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キ ャ ス ト | ||
薫 (森本 京) 信 (野口 雄介) ヤスヒコ (西 音羽) 山科 (阿部 佳久) 光彦 (青木ひまわり) 原田 (能田理恵子) 飯島 (大神田 潔) 斎藤 (中村 春彦) 久留米・父親 (原 丈二) 玉柳・母親 (徳永あおい) 尚美 (橋本 雅子) 恵子ほか (藤田 綾) おやじ (松澤 仁晶) |
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ス ト ー リ ー | ||
ロックバンドのボーカルを務める薫は、仲間の信とヤスヒコの三人でTV局のバイト・スタッフに採用された。売れっ子アイドル光彦のステージ録画で、追っかけファンの一人が刺殺され、捜査を始めた矢先に別のファンの飛び降り自殺した。死んだ二人と顔見知りだった薫達は、独自に真犯人の追跡を始めた。 光彦のマネージャー飯島の正体は、暴力団のチンピラ。追っかけファン達に、光彦に近づける代償として売春をさせていたのだった。そして既に5人のファンが死んでいることも判明する。立ち上がる薫達は・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 90分というショートで冗長な場面が多く、シナリオ全体が繋がっていませんでした。とくに暗転が頻繁にあり、実質時間は60分強と言うところでした。無駄を削り、場面展開を削って欲しかったですね。 |
キャスト | ○ | シナリオの問題もあるとは思いますが、クサイ演技が多く、締まらないキャスト構成でした。 |
ナンバー | ○ | ナンバーは6曲ですが、劇中で唱われるのは「退屈な日々」のみ。あとは劇の場間に挟まって唱われるだけでした。どこまでが原作からの引用で、どこからがオリジナルなのか分からなかったのが残念でした。「Spoiled Egg」は、ヴォーカルに救われてまずまずでした。 |
ステージ | ◎ | バックに縦縞の幕が二枚だけのシンプルなステージ。場面展開が早いため、頻繁に出し入れされる机や椅子の小道具の移動が目まぐるしいです。ステージの両端を活かして場面を切り替えるなどの工夫に期待します。スモークとライトを組み合わせた演出は素晴らしかったのですが、スモークはやや多用気味でした。 |
演 技 力 | ○ | 森本と橋本の演技はA級だと思います。しかし残りのメンバーが、いかにも素人クサイ演技を見せるため全体としてレベルダウンしています。能田は良い演技を見せそうですが、役所が悪くてパッとしない感じでした。西ももう少し冴えが欲しいところです。 |
歌 唱 力 | ◎ | 森本は声に張りがあり、力強い訴え方をします。橋本はトーン、伸び、張りのいずれも良く、聞き心地に安心があります。残りはあまりに物足りない感じでした |
ダ ン ス | △ | 藤田がやや崩れ気味のモダンバレエを見せるほかはダンスはなしです。ミュージカルと銘打つにはおそまつでした。 |
総合評価 | ○ | 原作物にしては力不足を感じます。学生演劇を中心に演出を手掛けてきた小林氏に傲りが見えます。 森本・阿部・能田・橋本を軸にしてストーリーを練り直せば良くなると思います。全員に見せ場を作ることは必要ですが、実力にバラツキが見られる以上、配分を考慮するべきだと思います。4,000円は絶対に高いと感じました。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
舞台企画タキオン 事務所/東京都世田谷区世田谷2−5−17 Tel: |
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