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ミュージカル作品紹介(第57回)
遠い星の子守歌
■劇  団 歌劇団クレアトール
■鑑 賞 日 平成11年2月6日(土) ソワレ
■劇 場 名 江東区文化センター(東陽町)
■料  金 全席自由�,000円(前売料金)

■脚本・美術監督 伊藤 さやか
■作曲・舞台監督 松本 修一
■演  出 田中 基裕     ■振  付 上原 道雪
■音楽監督 尾崎 ひろみ    ■美  術 鈴木 栄一
■音  響 鮫島 彰孝     ■照  明 松原 理恵子
■衣  裳 杉山 尚子
キ ャ ス ト
マリエ    (松井美奈子)   ケン     (中村 堅一)
ヤマベ博士  (板橋 宏一)   JAM302 (廣島 祥子)
雪      (松原理恵子)   海      (中野佐知子)
G4     (山田ことえ)   ハセガワ博士 (杉山 尚子)
JJ     (伊藤さやか)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 ブレイン・コントロールという人類統制の研究をしていたハセガワ博士は、国民の厳しい批判に絶えかねて、遺棄されたスペースコロニーへ移っていった。十数年後、博士の娘のマリエは母親を訪ねてコロニーへと旅だった。同行者は、マリエ専属のアンドロイドJAM302,博士を敬愛するヤマベ、パイロットのケンの3人で、宇宙風に巻き込まれてコロニーへ突っ込んだのだが・・・
 博士とそのアンドロイドJJが居るはずのコロニーでは、多数の若者たちが働いていた。彼らは博士の理論で生み出された試験管ベイビーだった。純粋培養されてきた彼らが汚染されることを嫌うJJは、博士にマリエ達の抹殺を進言した
コ メ ン ト
シナリオ 旗揚げ公演です。少しだけひねってありますが、よくあるSF設定のシナリオでした。セリフには拘りを感じます。
キャスト ストレートプレイなら良いキャストだと思いますが、あまりミュージカル向きではないかも。今後の成長に期待、という感じです。
ナンバー 歌詞は単調なものが多く、旋律は何となく平べったい感じで、奥行きが感じられません。「夢に見た再会なのに」「ディレンマのママで」がまずまずだったでしょうか。
ステージ 中央の高めのステージと、よく分からない3つのハリボテが大道具でした。小道具もレイガンとか、毛布とか、比較的シンプルでした。しかし、大きいハリボテを意味もなく動かす理由が分かりませんでした。
演 技 力 中村のナンパ野郎の演技は非常に良かったと思います。松井のわがまま娘の演技も、中盤のダレを除けば素晴らしいものでした。廣島の表情が変わらないアンドロイドもまずまずです。しかしアンサンブルは下手です。
歌 唱 力 山田松原の声が非常に素晴らしいです。松井は見せ場が多い割に、声の伸びと張りが不足気味でした(今後に期待)。杉山は遠慮がちで、力不足に感じました。
ダ ン ス 山田がクラシックバレエ風のダンスを披露するほかは、見るべきものがありません。
総合評価 歌劇団を称する以上は、歌唱力をもっと見せて欲しかったところです。アンサンブルはコーラスとダンスがダメで纏まりがありません。それとダンスはもう少しストーリーに組み合わせて使うべきですね。ACT1とACT2の間には、休憩が欲しかったなぁ。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
歌劇団クレアトール
 事務局/東京都稲城市東長沼3111−1−514   Tel:
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