ミュージカル作品紹介(第55回) | ||
APARTMENT | ||
■劇 団 楽演計画 ■鑑 賞 日 平成11年1月29日(金) ソワレ ■劇 場 名 王子小劇場(王子) ■料 金 全日全席自由�,800円(当日料金) ■作・演出 山口 美絵 ■照 明 野中 花苗 ■音 響 目組 ■音楽監督 藤野 晴子 ■振 付 城戸口 純子,大橋 明子 ■舞台監督 上田 実,川瀬 嘉久 ■ピ ア ノ 金子 美香 ■制 作 藤縄 由利子 ■協 力 六本木ミュージカルダンスセンター |
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キ ャ ス ト | ||
ナナ (浦田 美恵) リサ (藤野 晴子) ジュリ (木村 真樹) マリ (吉田 貴子) 編集者 (伊藤 信彦) ダディ (木村 幸永) 信者 (吉岡 真紀) 管理人 (緒方 京子) ダンサー1 (瀬戸口純子) ダンサー2 (山口 美絵) |
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ス ト ー リ ー | ||
田舎に住むナナは、ファッションデザイナーを目指して上京してきた。隣近所の付き合いがないこと、街行く人がせかせかして冷たいことを肌で感じるナナだった。散々にお騒がせの後でマンションに入居。ナナの隣人は、女流SF作家のリサ。近頃は思ったように筆が進まず、お気に入りの初版本さえもイヤになる。ふとしたことでナナが熱烈なファンであることを知り、大いに励まされる。ナナの向人は、キャバレーに勤めるジュリ。暮らすためとはいえ、今の生き方に不満がある。宗教団体に絡まれて財布を落としたナナに親切にしたことから・・・ 彼女たちのアパートの屋上は、ネオンが消えれば絶好の天然プラネタリウム。奇しくも集まった三人は、瞬く星空の下で親友の誓いを立て、助け合って前向きに生きることを宣言する |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | これといってパッとしないシナリオです。見えやすいものではありますが、心理描写が多すぎて理解がつらいです。宗教団体や編集者のエピソードも登場しますが、90分という限られた時間には詰め込みすぎでしょうか。 |
キャスト | ○ | 面白そうな素材はあるようですが、シナリオの力不足なのか、パッとしません。 |
ナンバー | ○ | 「寂しくないわ」「忘れないで」「空の向こうに」がまずまずでしたが、歌詞にもメロディにもインパクトを欠いていました。楽しいという意味では「The Rythm of Life」が良かったです。 |
ステージ | ◎ | ポン太好みの超シンプルでした。大道具は三つの木箱のみで、ドアの開閉や階段の昇降は音響と演技でカバーしていました。小道具もほとんど使っていませんが、理解に苦しむところもなかったです。ただスモークの多用は止めましょう。 |
演 技 力 | ◎ | キャスト全員が真剣に舞台に挑んでいました。伊藤の編集者役と信者役では、面白い演技が観られます。大村がやや崩れた演技を見せたのが気になったぐらいでした。 |
歌 唱 力 | ○ | いくら小劇場でもマイク無し・・・は厳しかったようです。浦田の歌唱力はあるようでしたが、ややかすれ気味で残念でした。 |
ダ ン ス | ○ | 「The Rythm of Life」は信者達がダディを囲んで見せる怪しいダンスですが、一見の価値があります。キャバレーの場面は力不足なダンスでした。またダンサー役が・・・骨が浮き出るほどガリガリなのに、ビキニスタイルで踊るのは違和感が大きかったですね。こんなショーには金を出したくないです(リアリティを追求する工夫をして欲しいです)。 |
総合評価 | ○ | 全体から見ると大学の部活動レベルです。これからも公演活動を続けるそうなので、次回作以降に期待します。80席ほどの座席に30人前後の観客でしたが、これではメジャーに成っていくのも大変でしょうね。プログラムもゼロックス・コピーでした。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
楽演計画 | ||