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ミュージカル作品紹介(第43回)
シー・ラヴズ・ミー
■劇  団 東宝ミュージカル
■鑑 賞 日 平成10年11月14日(土) マチネ
■劇 場 名 青山劇場(表参道)
■料  金 全席指定 S席10,100円(JCB貸切料金)

■原  作 オン・ブロードウェイ「SHE LOVES ME
 脚  本Joe Masteroff
 作  曲Jerry Bock
 作  詞Sheldon Harnick
■演  出 釜 紹人        翻  訳 酒井 洋子
■訳  詞 大場 公之       振  付 前田 清実
■音楽監督 栗田 信生       声楽監督 北川 潤
■装  置 堀尾 幸男       照  明 原田 保
■衣  裳 宇野 善子       音  響 渡辺 邦男
■歌唱指導 呉 富美
■製  作 古川 清,岡本 義次
キ ャ ス ト
ジョージ  (市村 正親)    アマリア  (涼風 真世)
イローナ  (島田 歌穂)    マラチェック(犬塚  弘)
ラディスラフ(斎藤 晴彦)    アルパ   (堀米  聰)
スティーブン(村井 国夫)    ウェイター (藤木  孝)
                          ほか多数
ス ト ー リ ー
 香水店に務めるジョージは、若くて有能な主任格の店員だ。そこへ新人のアマリアが採用されたが、何かにつけて激しい口論をしてしまう。そのうち社長マラチェックとも仲が悪くなり退職することになった日、長い間文通を続けた相手とカフェで合う予定であったが、会いに行く決心が付かない。やむなく同僚に伴われて訪れたカフェには、約束のスタイルで彼を待つアマリアが・・・。自暴自棄になったジョージはカフェでもアマリアに絡んでしまうが、ふとしたことで彼女の誤解が解けて、良い関係に・・・
コ メ ン ト
シナリオ それほど複雑なストーリーではありませんが、コンパクトに纏まっています。社長夫人の不倫・・・は蛇足の感じがしました。
キャスト 島田藤木犬塚村井・・・結構面白いキャストが入っています。いずれも主演に負けていない!面白さがあります。
ナンバー クリスマスまで12日」は非常に楽しいものです。とくにエキストラの演出が良くて、オチがあります。「2幕フィナーレ」もまずまず。堀米の謳う「ぼくにまかせて」も印象に残りました。
ステージ 香水瓶をイメージした香水店のセットは優れていましたが、ややゴテゴテした感じは否めません。綺麗な発色ランプをあしらった街路樹も良かったのですが、作りが雑なのがマイナスです。
演 技 力 いかにもクサい演技が目立ち、せっかくのキャストの味を消している感じがしました。涼風の甘えたような話し方と、その細々しい演技は楽しいものでした。
歌 唱 力 ナンバーがパッとしない感じだったので、歌唱力も冴えない感じでした。涼風が個性を出せる場面が増えれば良かったかな、と思います。
ダ ン ス あまり印象に残る物はありませんでした。
総合評価 クリスマス物として東宝が投入した二度目の本作品。ちょっとクドさが目立ち、古くさいイメージも拭いがたい雰囲気でした。大胆なアレンジが入れられないだけに、輸入・版権物の上演は難しいように感じました。また再演する際には工夫が欲しいです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
東宝ミュージカル
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