ミュージカル作品紹介（第４４回　ひめゆり）


`ミュージカル作品紹介（第４４回）`
`ひめゆり`
`■劇　　団`　`ミュージカル座` `■鑑賞日`　`平成１０年１１月２５日（水）　ソワレ` `■劇場名`　`世田谷パブリックシアター（三軒茶屋）` `■料　　金`　`全席指定　Ｓ席7,000円（前売料金）` `■作曲・音楽監督`　`山口　琇也` `■``作詞・演出`　`ハマナカトオル` `■美　　術`　`松野　潤`　　　　　　　`■``照　　明`　`和田　典夫` `■音　　響`　`稲垣　靜明`　　　　　　`■``衣　　裳`　`神場　靖江` `■舞台監督`　`小林　潤史`　　　　　　`■``製　　作`　`胡志　満，熊坂　涼子`
`キ　ャ　ス　ト`
`上原婦長　　（鈴木ほのか）　　　　キミ　　　　（伊東　恵里）` `ふみ　　　　（渡辺かおり）　　　　ちよ　　　　（明羽　美姫）` `ゆき　　　　（竹内千奈津）　　　　はる　　　　（狩俣　咲子）` `かな　　　　（川田真由美）　　　　みさ　　　　（白勢　　恵）` `ルリ　　　　（片岡　直美）　　　　滝軍曹　　　（岡　幸二郎）` `檜山上等兵　（氏田　　昌）　　　　杉原上等兵　（赤座　浩彦）` 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ほか多数`
`ストーリー`
`昭和20年３月。米軍上陸を前にして、沖縄師範学校女子部の閉校と、女学生達の南原陸軍病院配属が決定された。相次いで担ぎ込まれる傷病兵を上原婦長の指揮で、ようやく切り回せるようになった女学生達に、病院閉鎖と南方への脱出命令が出された` 　`キミ``は自力で歩けない檜山を連れ出して単独行動を選んだが、戦闘機の機銃掃射で檜山を失い、仲間の後を追いかけ摩文仁の丘の洞窟に辿り着いた。しかし洞内には米軍の降伏勧告が響き、半ば狂った滝軍曹は全員自決を仄めかしていた・・・` 　`ふみ``は妹のルリを伴って北の実家への道を選択し、山越え山越えで母親に再会した。仲良し三人組でさまよい歩いたちよたちは、空腹状態で米兵に保護された。それぞれの道で、それぞれの選択をし、それぞれの結末を迎えた女学生達の物語`
`コ　メ　ン　ト`
`シナリオ`	`◎`	`重いテーマですが、小気味良いテンポで展開するため、今ひとつ実感が湧かないシナリオでした。２幕目でシーンを盛り込みすぎたこともマイナスでしょうか。`
`キャスト`	`◎`	`質より量という感じのキャスト構成だったことが惜しまれます。看板になるはずの``鈴木``も見せ場が少なく霞んでいました。`
`ナンバー`	`☆`	`シナリオやキャストの力不足を補うほどに名曲が並びました。「１９４５沖縄」「生きて帰って」「生きている」が非常に素晴らしく、「お国のために」「忘れないわ」「一日の命でも」が続きます。`
`ステージ`	`◎`	`概ねシンプルですが、病院のセットと森の草々のセットが凝りすぎていて違和感がありました。小道具も使いすぎの感じはしましたが、そう悪いものでもありませんでした。`
`演技力`	`◎`	`まあ水準の完成度だと思います。`
`歌唱力`	`◎`	`コーラスは結構良い出来映えです。ソロでは``伊東``が聞かせてくれますが、あとは今ひとつです。`
`ダンス`	`○`	`あまり印象に残る物はありませんでした。`
`総合評価`	`◎`	`まとまりある作品ですが、高い評価も付けがたいという感じがします。本公演のキャストがほとんどオーディション採用であることも問題の一つではないか、と感じます。もうひと工夫されることに期待します。`
`上記コメントはポン太の主観＆独断に基づいています` `なお、評価ランクは``ポン太の五つ星``を参照ください`
`ア　ク　セ　ス`
`ミュージカル座` 　`事務所／``埼玉県浦和市常磐９－８－１５　　　Ｔel：`