ミュージカル作品紹介（第３６回）
ラ・メゾン・ダムール
■劇　　団　劇団クラーナ ■鑑 賞 日　平成１０年１０月２４日（土）　ソワレ ■劇 場 名　東京芸術劇場小ホール２（池袋） ■料　　金　全席指定�,000円（前売料金） ■脚　　本　涌井　充子　　　　　　■演　　出　高橋　亜湖 ■構　　成　樫本　三香　　　　　　■音　　響　長柄　篤弘 ■振　　付　秋山　真理子，中江　ゆう子 ■照　　明　今泉　柳隆　　　　　　■舞台監督・美術　南　雅之 ■衣　　裳　クラーナ衣裳部
キ　ャ　ス　ト
ラウル子爵　　（みさき　麗）　　　マリー　　　　（美雪　梨奈） レイモン　　　（真城　　仁）　　　テレーズ　　　（麻央　真衣） ジェラール　　（なつめ舞花）　　　カトリーヌ　　（城月　美優） セシル　　　　（浅香ひとみ）　　　イヴォンヌ　　（睦月　杏奈） ルネ　　　　　（一希　真帆）　　　アンヌ　　　　（白城あおい） ミッシェル　　（紫悠　花緯）　　　フィリップ　　（和々美　友） リーザ　　　　（司城さやか）
ス ト ー リ ー
パリ警察の辣腕刑事レイモンは、ニースのゲイクラブ「ラ・メゾン・ダムール」への潜行任務を与えられた。職務に忠実な彼は、恋人マリーをパリに残してきたつもりだったが、追いかけてきた彼女もニューハーフと称して採用されてしまった 　店のオーナーラウル子爵は意外な好人物、ルネは誰にでも気のある男好き、ジェラールはルネに好意を抱いて焼き餅焼き、イヴォンヌはすっかりニューハーフ気取りのやや毀れ気味、ミッシェルは醒め醒めのノーマル、という多彩なメンバーに加わったレイモンは、本心を隠しつつショーに励むのだった 　クラブの隣にあった教会では、風紀の乱れを心配する敬虔な信者であり、彫刻家として名高いフィリップらが、クラブへの抗議を申し入れに来た。図らずもフィリップを負傷させたレイモンと、その管理者たるラウルへ、法外な賠償額を要求する訴訟が提起されたのだが・・・
コ　メ　ン　ト
シナリオ	☆	良く練られたストーリーです。しかもすっきりとして分かりやすく、登場人物の使い分けも見事です。
キャスト	☆	全員女性、目張りバッチリの宝塚風です。やや素人っぽさが見えるキャストもありますが、全体に纏まり有るキャストです。
ナンバー	◎	「君をこんなにも・・・」が良かったですね。しかし、ナンバーは少ないです。
ステージ	☆	クラブ，教会，裁判所の三つのステージを上手に切り替えています。ステージを切り替えるたびに幕が下り、幕前で上手に場つなぎのステージ展開を見せています。頻繁な幕の割には飽きさせません。
演 技 力	☆	みさきの堂々とした演技は素晴らしいです。真城と麻央もまずまず良いですね。個人的に、睦月のぶっ飛んだ演技に◎を上げたいです。
歌 唱 力	◎	ほとんどをみさきが唱いますが、これは聴かせる歌い方が中心です。あとのキャストはややパワー不足な感じがしますね。
ダ ン ス	☆	モダンなものが中心ですが、第三幕（ファンサービスのショー）ではラテン調、日舞調、鼓舞調、コミカル調など多彩なダンスを見せてくれました。
総合評価	☆	宝塚の模倣か・・・と怖れたのですが、非常に楽しいオリジナルステージを見せて貰えました。また第三幕のショーもあり、第二幕で本物の観客を４人ステージに上げるなどファンサービスが多彩でした。お客さまに女の子からオバサンまで女性が沢山でした。ちょっと倒錯している観客も居たようですが。
上記コメントはポン太の主観＆独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア　ク　セ　ス
劇団クラーナ