ミュージカル作品紹介(第35回) | ||
ムーランルージュ | ||
■劇 団 劇団青年座 ■鑑 賞 日 平成10年10月23日(金) ソワレ ■劇 場 名 本多劇場(下北沢) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■脚 本 斉藤 憐 ■演 出 伊藤 大 ■装 置 柴田 秀子 ■照 明 中川 隆一 ■音 楽 後藤 浩明 ■振 付 相良 まみ ■衣 裳 合田 瀧秀 ■音響効果 高橋 厳 ■舞台監督 渋谷 壽久 ■製 作 水谷内助義 |
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キ ャ ス ト | ||
下向哲平 (山路 和弘) 篠原美雪 (今井あずさ) 東條玉男 (山本 竜二) ジェシー村中 (石川 禅) 河西浩治 (湯浅 実) 野見山宏 (壇 臣幸) 国枝静 (田村茉紗子) 遙冬子 (魏 涼子) 北川幸夫 (山賀 教弘) 篠原次郎 (五十嵐 明) チャーリー真中(立原 淳平) 佃光 (平尾 仁) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
戦争の傷跡が生々しい昭和21年の新宿。一面の焼け野原にマーケットが建ち並ぶ中、劇場ムーラン・ルージュ(赤い風車)が再建された。劇団員の美雪が潤沢な資金を持つという東條を小屋主に呼び込み、戦前からのメンバーを呼び集めたものだった。東條と実質的な夫婦になっていた美雪のもとへ、南方戦線で戦死したはずの夫哲平が復員してきた。一時は愕然とした哲平だったが、食う途とて無くコメディー脚本家として雇われることになった やがて始まるGHQの検閲。民間情報教育局から、軍国主義・仇討ち・国家主義・愛国主義に関わる作品の禁止勧告を受けた。何やら暗い過去があるらしい東條と、戦地ですっかり米軍嫌いになった哲平は、GHQの指示に従うと見せて、対決を試みるのだったが・・・極限に曝された複雑な人間関係を描く |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | 戦後の混乱期を上手に表現した見事なシナリオです。時代考証も入念にされているようで違和感がなく見ることができました。 |
キャスト | ☆ | さすが青年座と言いますか、見事なキャストを揃えています。でも演技派が主流で、歌唱面では物足りなさも感じます。 |
ナンバー | ◎ | 芝居が中心ですから、格別コメントするナンバーはありません。 「ユー・アー・マイ・サンシャイン」と「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」は良い歌です(当たり前か・・)。 |
ステージ | ☆ | 簡素なレビュー用ステージと、精緻な小屋事務所を上手に切り替えてストーリーが展開します。幕の手前ステージを上手に活かして場を繋いで見せます。 |
演 技 力 | ☆ | いずれも自然な演技を見せてくれます(ただし踊り子は除く)が、山路と魏が素晴らしかったです。山本がチラッと見せる真摯な演技も気に入りました。 |
歌 唱 力 | ○ | 取って付けたようなナンバーということもあり、聴かせる歌唱はありませんでした。 |
ダ ン ス | ○ | 格別な物はありませんでした。 |
総合評価 | ◎ | 芝居のみで言えば☆評価。ナンバーも敢えてミュージカルと銘打たなければまずまずの出来ですが、一つぐらい聴かせてくれるものを加えて欲しかったです。踊り子の一人を歌唱力のある人に置き換えてはどうでしょう。 それから三公演も残しながら公演プログラムが売り切れ、というのには納得ができませんでした。プログラムぐらい充分な数を用意して欲しかったです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団青年座 事務所/東京都渋谷区富ヶ谷1−53−12 Tel: |
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