ミュージカル作品紹介(第34回) | ||
ルフランの赤い風 | ||
■劇 団 室生春カンパニー ■鑑 賞 日 平成10年10月22日(木) ソワレ ■劇 場 名 銀座小劇場(銀座) ■料 金 全席自由�,500円(前売料金) ■原 作 チャールズ・ディケンズ作「二都物語」 ■脚本・演出 室生 春 ■舞台監督 野村 誠 ■演出助手 吉富 文一 ■美 術 山本 俊介 ■照 明 宮崎 まさき ■音 響 花井 美和 ■振 付 峰 綾子 ■衣 裳 室井春カンパニー衣裳部 |
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キ ャ ス ト | ||
フランシス・T(藤崎 奈緒) ルイーズ (朝倉 弥生) シャルル・T (桐林 東馬) カートン (阿上理比古) アン・T (室生 春) ギャベール (風斗海 健) アレクサンドル(木内 弘志) カレン (一条かれん) ブロス (綾科ミチル) テレーズ (永井真由美) ジル (原田恵美子) フェラー (押切 麻江) |
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ス ト ー リ ー | ||
時はフランス革命前夜。大公爵テブレモンド家の跡取りシャルルは、家を飛び出して渡ったロンドンで、スパイの嫌疑を掛けられた。幸いにもルイーズの証言で救われた彼は、ルイーズと結婚することになった しかし、民衆が蜂起して革命が勃発。シャルルの叔母アンは死を選び、その公女フランシスが捕らわれたという。結婚生活を捨てパリへ駆けつけたシャルルは、自らもギョテーヌの贄に成ることが決まった。密かにルイーズを愛していたカートンは、彼女の幸せのために、シャルルの身代わりを申し出るのであった・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ | プロローグとしてフランスの湖畔に登場人物達を扮する日本人達が集められて・・・という意味不明の展開があります。結局はストーリーと全く無意味無関係であり、その結果150分間休憩無しのマラソン観劇を強いられました。シナリオはすっきりして欲しいです。 |
キャスト | ○ | 上記プロローグのためにキャスト構成が複雑になっています。それでなくても限られたキャストで多い配役をこなすため、シナリオに工夫が必要でしょう。また若手は、役回りの切替えが下手ですね。 |
ナンバー | ○ | 室生のソロと藤崎のソロはまずまずです(タイトル不明)。ナンバーというよりも単調なコーラスが多いです。 |
ステージ | ◎ | 四方をグレー調の板で囲んだだけの大道具と、積み木風の直方体を積み替えて雰囲気作りをしています。積み木を必要以上に動かすために空間表現がよく分からないシーンがいくつか見られました。 |
演 技 力 | ◎ | 室生が演じる公爵夫人と、風斗海のまくし立てるようなしゃべくりは見事です。役柄の多い二人は見事に演じ分けを見せました。残りのキャストはパッとしませんねぇ。 |
歌 唱 力 | ○ | 朝倉と藤崎の唱いは迫力に欠けるもののまずまずです。あとはう〜ん、どうでしょうか。 |
ダ ン ス | ◎ | オリジナル性の高い振付です。手を叩くモーションが多いのが気になるところですが、見苦しくもなくまずまずです。 |
総合評価 | ○ | 重く苦しいストーリーに、ひねくりのシナリオ・・・芝居に徹すればまずまずの評価を受けるかも知れません。ただしナンバーがブチブチの状態でありミュージカルとしてはC級でしょう。もう少し歌唱力の育成にも期待したいと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
室生春カンパニー 事務所/Tel: |
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