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ミュージカル作品紹介(第33回)
F A M E
■劇  団 劇団スイセイ・ミュージカル
■鑑 賞 日 平成10年10月3日(土) ソワレ
■劇 場 名 世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)
■料  金 全席指定 S席4,500円(会員割引)

■原  作 ブロードウェイ「FAME
 原  作David de Silvia
 脚  本Jose Fernandez    作  詩Jacques Levy
 作  曲Steve Margoshes
■企画・翻訳 スイセイ・フロンティア
■演出・日本語台本 横山 由和
■振付・ステージング 中川 久美,関根 玲子,鈴木 知久
■舞台監督 原田 修司      芸術監督 桑山 正道
■美  術 野村 真紀      照  明 森下 泰
■音  響 小幡 亨       衣  裳 宇野 善子
■製  作 石井 早苗,金澤 秀則,長谷川 崇,川島 弘士ほか
■製作総指揮 西田 直木
キ ャ ス ト
ニック   (小林  仁)    セレナ   (森奈みはる)
タイロン  (岩渕 憲昭)    アイリス  (朝倉 千鶴)
カルメン  (岡田  静)    シュロモ  (荒巻  正)
シャーマン (沢田亜矢子)    ベル    (山本リンダ)
シャインコフ(山中 堂司)    メイヤー  (真垣真実生)
メイベル  (荒木 淳子)    ホセ    (岡本  新)
グッドマン (森山登志郎)    グレース  (伴 眞理子)
                            ほか
ス ト ー リ ー
 数々のスターを生みだした難関芸能高校へ入学を果たした若者たちは、ダンス・芝居・音楽の3つに分かれ、厳しいレッスンを受けることになった。中でも国語教師のシャーマンの指導は厳しい
 演劇一筋のニックは、チャーミングなセレナとしっくり行かない。本場仕込みのバレー特待生のアイリスは、文字さえ読めないヒスパニックタイロンの荒々しさに惚れ込むものの・・・タイロンは落ちこぼれぶりに自暴自棄。他人の注目を浴びたいグッドマンは、あまりの悪ふざけに誰からも見放される始末。太りすぎのメイベルはダイエットと格闘しつつもダンスレッスンに励む。手っ取り早い成功を求めるカルメンは、バンド仲間のシャーマンを振り切ってロスへ渡ってしまった
 学生たちは皆、それぞれの努力と経験を重ねつつ、最後の卒業公演に臨むのだった
コ メ ン ト
シナリオ 夢と現実を彷徨う学生たちの雰囲気が良く描かれています。みんながスターという設定ながら、纏まりよく仕上がっています。
キャスト 各々に明確なキャラクター付けがされており、飽きさせない。ダンスに関しては良く揃ったパワフルなキャストが揃っています。
ナンバー 明日になれば」「ラブシーンを演じましょ」「ハードワーク」がお奨めです。「私の生徒達」は沢田のソロですが、心地よく感情が伝わります。
ステージ 階段を上手にあしらって作られた多段ステージで、バックに星やビル街をあしらった重厚感あふれる大道具です。そのワンステージで全てのシーンを演じ分けるのは見事なものです。小道具はややチマチマしすぎていますが・・。
演 技 力 やや素人っぽい動きは見えます。ダンス基準で選ばれているのか、演技力は均質でありません。沢田の何気ない演技が映え、森奈の広がりを見せる演技も良いです。岩渕はややオーバーアクション気味で物足りず、滲み出るような粗雑感を工夫して欲しかったと思います。
歌 唱 力 沢田の重量感があり、こみ上げるような発声は最高です。荒木森奈の高音は全く異なるタイプですが、いずれも素晴らしかったです。岡田はやや力不足、山本もステージ中ではややトーンダウンでした。またカーテンコールのコーラスは絶妙でした。
ダ ン ス モダン、クラシック、ロックと数々のダンスを全員で踊るのは圧巻です。多少のアドリブが許されているようですが、まずまず揃っていて引き込まれます。朝倉のしなやかな動きが良く、森奈のメリハリ利くダンスも良かったです。岩渕のダンスは全体的にパワフルで、とくに跳躍力とリズミカルステップには目を見張ります。
総合評価
さすがに看板作品です。単なるブロードウェイ作品の引き写しに終わらず、あれこれと手が加えてあるらしいように見受けられます。本作は長時間にわたるカーテンコールなど観客サービスもたっぷりありました。
今年は、劇団員主体バージョンにもチャレンジするそうです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団スイセイ・ミュージカル
 事務所/神奈川県川崎市多摩区布田21−3   Tel:
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