ミュージカル作品紹介(第31回) | ||
屋根の上のヴァイオリン弾き | ||
■劇 団 東宝ミュージカル ■鑑 賞 日 平成10年9月12日(土) マチネ ■劇 場 名 帝国劇場(日比谷) ■料 金 全席指定�,000円(JCB貸切料金) ■原 作 オン・ブロードウェイ「Fiddler on the roof」 演出・振付:Jerome Robbins,Sammy Bayes 脚 本:Joseph Stein 作 曲:Jerry Bock 作 詞:Sheldon Harnick 製 作:Harry Rigby,Albart W.Selden,Jerome Minskoff ■演 出 佐藤 浩史 ■翻 訳 倉橋 健 ■訳 詞 岩谷 和子,滝 弘太郎 ■振 付 坂上 道之助 ■音楽監督 滝 弘太郎 ■歌唱指導 岡崎 亮子 ■装 置 ボリス・アロンソン ■照 明 小木 直樹 ■衣 裳 真木 小太郎,真野 誠二 ■製 作 宮崎 紀夫,酒井 貴一郎 |
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キ ャ ス ト | ||
テヴィエ (西田 敏行) ゴールデ (上月 晃) ツァイテル (杜 けあき) ホーデル (本田美奈子) チャヴァ (小高 恵美) フョートカ (筒井 巧) モーテル (岸田 智史) パーチック (福井 貴一) イエンテ (今井 和子) ラザール (上條 恒彦) 巡査部長 (船戸 順) 司祭 (森塚 敏) |
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ス ト ー リ ー | ||
ロマノフ朝後期のロシア。寒村アナテフカに住む貧しいユダヤテヴィエは、正直で信心深いが、仕事は人並みにさぼるし、その信仰も自分に都合良く解釈する性癖がある。そんなテヴィエの自慢は、口うるさいが働き者の妻ゴールデと五人のかわいい娘達だった 長女のツァイテルは、両親が用意した金持ちとの縁談を蹴飛ばして、幼なじみの貧乏仕立屋モーテルと結婚したいと言い出した。次女のホーデルは、ガチガチのマルクス主義者の貧乏学生パーチックと勝手に交わした婚約を認めて欲しいと迫った。三女のチャヴァは、家を飛び出して。宗教も習慣も違うロシア人フョートカと強引に結婚してしまう 古いしきたりと娘達の今風の考え方に挟まれ悩むテヴィエだったが、娘達の幸せのため、結局は暖かく送り出すのだった。そこへ降って湧いたユダヤ人退去命令・・・テヴィエ一家もアメリカへ渡ることになり、生まれ故郷のアナテフカを粛々と去っていくのだった |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 歴史の重みを加えたこともあって、かなり奥行き深いシナリオに仕上がっています。テヴィエという人物の設定に少し無理を感じるのは原作に忠実すぎるためでしょうか。 |
キャスト | ☆ | 森繁版以来、西田版以来のベテランキャストが集まっています。こういう豪華キャストは良いですね。 |
ナンバー | ◎ | 「もし金持ちなら」「すてきな人をみつけてね」がお奨めです。「愛する我が家を離れて」も良かったですよ。 |
ステージ | ☆ | テヴィエ家のセットは、内部開閉式で良く造られたセットです。舞台美術は全体的に精緻に造られており、それでいて地味な作りなのでステージを妨害しません。見応えあるステージが演出されます。 |
演 技 力 | ◎ | 自然な演技を披露してくれます。西田はステージを圧するほどの演技を見せたかと思うと、あっさり群衆に溶け込むなど、巧みな使い分けを見せます。船戸の演技も重みを感じさせますが、やや浮き上がっていたようにも見えます。 |
歌 唱 力 | ◎ | コーラスは良く揃っており、申し分がありません。 |
ダ ン ス | ☆ | 民族風の演出にかなりの苦労してあるのを感じます。三人娘が床用モップを巧みに投げ渡すダンスと、エキストラが頭にワイン瓶を載せたまま動き回るダンスは感動物です。 |
総合評価 | ☆ | 惜しむらくは「屋根の上のヴァイオリン弾き」がオープニングで紹介された後は明確な役割を与えられていないことです。ロシア系ユダヤ人の立場を象徴したと説明されますがタイトルとしてマッチしていない感じがします。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||